暗闇と新生活の関係性

朝起きると真っ白な霧で世界は覆われていました。

この前も霧の朝で、これってドイツの秋の訪れと関係があるのかなって思っているところです。霧の日って雪の日と同じように今まで見ていた景色がどことなく変わって見えるので不思議ですよね。なにぁ自分の知らない世界がそこに広がっている感じがして。特に霧の日には視界の見える範囲が特に限られているから、ちょっとした恐怖心もその中にある気がします。

見えないからこそ、その先に何があるのかわからない。けど、近づくとなんでもなくて。”僕はあと、暗いところ行くのも好きではないかも。これも恐怖心を感じるから。これは子供のころからだ、2階に1人で行くのや家の外にある洗濯機のある部屋まで行くのも、”よしっ!!”て思って頑張って行ってたほど。今も洗濯場がこのアパートは地下室にあってそこが、暗いんですけどいつもドキドキしながら行ってるんですよ。想像力が発達しすぎているのか、何かがいるのではって思いにかられるんですよね。けど、結局なにもなくて取り越し苦労だったなって。

これって新しい生活でも言えませんか?

実はね昨日、食料品で必要なものが出来てスーパーに1人で買い物に行ってきたんですよね。もちろん、前にも1人でスーパーに買い物に行ったことはあったのですが、今回は少し事情が違ったんです。

豚のひき肉300gを買わなきゃいけなかったんです。

”え!どうして、それが問題?”って思われるでしょ。実はね、これドイツ中なのか分かりませんが近所のスーパー3件ともパックされた肉の種類がそんなにないんですよね。アメリカでも、イギリスでも、日本でもパック入りの肉のコーナーがずらーっとあるでしょ?それがあんまり大きくなくて、種類も少ないんです。じゃ、どうするかって思うでしょ。

お肉のカウンターがあって、ここには沢山の種類のお肉があって、ここで頼むんですよね。

そう、つまりはドイツ語で”豚のひき肉を300gください。”って言わなきゃけないってこと。

スーパーへの道すがら、今まで覚えたドイツ語を総動員させて頭の中で文書にして、それを反復練習。スーパーについて、肉カウンターへ。

”こんにちは。豚肉のミンチを300gください。”と素直に出てくるドイツ語。

すると、”2種類あるけどどっち?”といわれ、???となったのですが、やさしい店員さんが指でこっちが粗ミンチで、こっちが細かなミンチと説明をくれて、納得。無事に豚のひき肉300gを手に入れました。最後には”よい1日をね。”とも言われて、それでも僕の心はウキウキ。そう、単純なんです。

あんなにドキドキしたけれど、いざ終われば暗闇の部屋に入って電気をつけたときのように、”なんでもなかったな。”って思えたのと、”大丈夫。やればできるじゃん。”という思が。

旅をしていると、別に通じなくてもいいや、どうにかなると言うので乗り越えられるんだけど、一旦住み始めた国だと、”f頑張って上手くしゃべりたい、立ち振る舞いたい。”っておもちゃうんですよね。だから、ドキドキしちゃうのかな。だから、今のドイツの生活は暗闇のほうが多いんですよね。そして少し勇気を振り絞って近くの暗闇に入って行って電気のスイッチを探して、その暗闇を少しだけ明るくする。そんな感じ。いつかはこの暗闇が全部明るくなるといいなって思いながら毎日を過ごしているなってこの文章を書きながら思いました。

 

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