先週は寒い日々が続いて、毎日がマイナスの日々。ただ、週末に入って温度が上がり最高気温も5度まで上昇。雨も降ったので固まって残っていた雪も土曜の朝までには消えていました。雪がなくなるのはちょっと寂しいけど、気温が上がったのは正直、嬉しいです。日本では菜の花が咲いてるところもあるようで、羨ましい。今のドイツは野外で春を感じることはまだないのですが、近所のスーパーなどでは球根の寄せ植えや、植物の種が芽吹いた時に入れる箱などがもう売られていました。1月ももう終わり。あと2ヶ月もすれば春めいてくるかな。
さて、普段の週末はユリ君とふたりで過ごすことが多いのですが、先週末は3人プラス1匹で。都会に住む一番上のお姉ちゃんが遊びに来てくれたんです。愛犬とともに。僕とユリ君の住む町、何かと何処の大きな都市からも遠くてお姉ちゃんも3時間かけて来てくれました。ユリ君の両親は1度ここへ訪ねてきてくれたけど、兄弟はこれが初めて。
前の日から僕はリコッタチーズを使ったブラックベリー入りのチーズケーキを焼き、お姉ちゃんと一緒に食べる土曜の夕飯には手巻き寿司と、皮から作った餃子でおもてなし。お姉ちゃんのお土産でくれた結構高級なシャンペンとともにいただきました。ユリ君はお姉ちゃんのお土産用に手作りパンを焼いたり、日曜の朝は甘いのと、チーズと生ハムの入ったパンケーキを焼いたり、大忙し。犬も近くの犬専用ビーチに連れていって他の犬たちと飽きることなく走って楽しそうだったので僕たちの出来る最高のおもてなしは出来たかなと。
なにか普段の生活に違った人や犬がいると生活パターンが変わっていいですよね。普段はいかない所に行ったり、いつもよりも夜更かしして一緒に映画を見たり。お姉ちゃんとはもう何回もあっているので、お客さんという感じでもなく友達感覚。英語も上手なので、今回はほとんどの会話が英語だったのも僕には気が楽だった理由の一つ。
また、犬が可愛かった。物凄く人懐こくって、穏やかな犬。そんな流れから、映画Hachikoを見たんですね。知ってるかな?リチャードギアが出ている、あの日本のハチ公を主人公にした映画。びっくりしたのが、ハチって柴犬でなくて秋田犬なんですね。意外と大きいんだなって知りました。そしてまたこの秋田犬が可愛いこと。最初は3人とも、あー可愛いねー。って見てたんですけどご存知の通り飼い主が死ぬところから悲しみは増していきます。その後は段々と悲しみの下り坂。まずはお姉ちゃんが泣き出して、ユリ君も最後のほうはティッシュに手を伸ばすことに。僕もウルって来ました。見終わったら悲しみのどん底。お姉ちゃんもユリ君も、これは悲しすぎて救いようがないから、もう見ないって言ってました。けど、犬の飼い主に対する無償の愛を感じることは出来る映画でもあります。
そうそう。もう2月も終わるのでスキー旅行の話もこれでおしまいにしようと。
腰を痛めたフランスでのスキー初日。次の日はユリ君を見送って、僕は1日安静を取ることに。なんでも無理はいけませんからね。その次の日は半日休んで午後滑りに。ちょっとまだ腰に違和感があったけど滑ることはできました。次の日はユリ君と最後に一緒に滑りに行ったのですが途中でユリから提案が。ここから赤のコースを降りると次のリフトがコース終わりにあるんだよね。ただ、赤でなくこのまま青だと違うリフトに乗り換えて、また違った青を通ってそのリフトに行くかなりの遠回りになるンけど、どっちがいい?
実はフランスのスキーコース青、赤、黒の3色分けでなく、緑、青、赤、黒の4段階に分かれているんです。緑がある分その難しさが黒寄りになっていてオーストリアの青に比べてフランスの青は赤の要素が強い。なので、フランスでは緑と青だけしか滑ってなかったんですよね。ここで赤が来るとは。
頑張るしかないと思い、赤をチョイス。では、赤コース自分でコースを取りながら滑ってごらんと言われ進んでみると。おーーーー。素晴らしいほど急斜面。雪だるまのように滑ったらあっという間に下までという感じの斜面なんですね。高所恐怖症と自分の中で芽生える恐怖との戦い。これがね、本当に自分を信じる力が大事だなって思いました。大丈夫!出来る!!ゆっくりと習ったように大きく、自分のペースでいけば出来る!!って言い聞かせながら一つのターン、一つのターン繰り返していたら、ちゃんとリフト迄たどり着くことが出来ました。30代で始めるスキーは、もちろん体力や体の動きが上手くいかないって言うのもあるけれど一番難しいのは自分の中で芽生える恐怖心との戦いだって思います。
最後の日はユリ君は自分の好きなコースを思いっきり滑りたいと言事なので、僕も一人で自分のいけるコースを考えて滑ってきました。最終日を終える頃にはスキーに楽しさを感じる自分がいました。
こうやって無事に僕の2週間に及ぶスキー合宿は幕を下ろしました。