オーストリアへスキー旅行3 いよいよ山の頂上から

今日もスッキリとした青空。これは走りに行こうと思っているのですが、外が寒い、寒い。運河のあまり水が動かないところでは氷が張っていて、この中を走るのかと思うと少しだけ気がなえてしまいますが頑張ってこようと思います。いったん走れば体が温まって問題ないんですけどね、出かけるまでの葛藤がね。

スキーから帰ってきて数日、体のあちこちに残っていた筋肉痛もなくなって毎日の生活もまた普段通りに戻ってきています。今日は出さなくてはいけない手紙があるので、一人では初となる郵便をドイツから送るという試練が待ち構えています。頑張ろっと。

スキー3日目。この日は予報では曇りと言う事だったのですが、まさかの晴天。温度も寒くなくて気持ちがいいほど。今週はかなりの寒気がヨーロッパ大陸を覆っているので、先週がスキーホリデーで本当に良かった。

3日目はまず、その前の2日間に滑ったなだらかな丘での練習場へ。ただ、この日は物凄く子供が多い事。このスロープは初心者の練習用なのでリフト代もかからず、しかも穏やかで危険な個所も少ないので学校で団体で来ている子供たちで溢れることが。それがこの日。リフトでものすごい数の子供が並んでいて、子供が多いとリフトが止まることも増える、、、。ユリ君とミニが、”ここにいてもあまり練習もできないし、そろそろ山の上で練習したほうがいいかもね。”と提案。

KちゃんとA君はここに残ると言う事になり、マーロン、ユリ君、ミニと僕の4人で初となる山の上のスロープへ。

山の上とつながるリフトは6人乗りで座席にヒーターが付いていて暖か。安全のバーのほかに、雪が激しい日のカバーもあったりして豪華版。高所恐怖症の僕はこのリフトが恐怖だろうなと思っていたのですが、乗ってビックリ。怖さがなかったんですね。多分、白い雪の性でそこまで明確な高さがわからないこと、あとはその景色が綺麗だったこと。どんどん高くなるにつれて雪で覆われて数々の山々が見えてきます。そして何よりも音がほとんどしないという事。無音の中を進んでいくリフト。さっきまでの練習場とは別世界。リフトに乗ること7分ほど。頂上に到着。リフトからも無事に降りれました。

ユリ君とミニはこのコースに前日に訪れており、問題なく滑れるコースだと僕とマーロンに伝えます。確かに、最初はなだらかな斜面ただ右の奥にがかなり落ちてるのが見えるんですよね。頂上から見るとまるでそこは崖なんではないかと思える感じ。まず初心者2人が感じたのは恐怖。マーロンも高いところが得意ではない様。頭の中にあるのは、間違って急は斜面に行ってしまってそのまま落ちてしまうのではないかというイメージが頭の中でグルグル。

先頭を切ってミニがスタート。それに僕が続きます。どことなく及び腰でズルズルとくだる僕。そしてターン。どうにかクリアー。そして次のターン、、、ってその時右端に見える落差なる景色、”うわ、こわっ!!”って思った瞬間にはこけてました。そこからまた立ち上がって意識を足元に集中して、落差は無視してターン。今思えば難しくもない斜面なんですが、あの時は”こんなに急な斜面は無理!”って思いが強くて次のリフトまでに4-5回転び、足の力もなくなるほど全身の筋肉と集中を使って下りました。と言ってもここは本当に短いコースで。次のリフトの後が長丁場でした。

スキーのコースはドイツでは3色に分かれています。青が初心者用、赤が中級者用、黒が上級者用。フランスには超初心者用の緑の区別もあるらしいのですが、ドイツは3色。初日、2日のゆるやかな丘は青ですが、フランスで言う緑。先ほどリフトで滑った短いコースは青。そして次の長丁場も青。このコースは山の頂上から山のふもとまでを降りるコース。そして中には級は斜面が2か所。もちろんここでも転倒。

転倒すると、精神的ショックがまず大きいんですよね。”え、こけた!またかよ。”みたいな。それから僕は結構派手に転ぶのか足の特に付け根に痛みが。時にはスキーが外れることもあって立ち上がってまたスキー靴とスキーを履きなおします。けど、これを斜面が急なところでするのは難しくて、、、。常にV字で降りてきているので足の力はあまりなく自分では思いっきり踏み込んでいるようでも力が入らなくてカチッとハマってくれないんです。

次に急な斜面で止まった状態から動き始めるのが難しんですよね。片面は結構な落差が見えて足がすくんで上手く最初の一歩が出ない、、、。スピードが出すぎたら怖いと思ってすぐにターンをしようと思うとスピード不足でへんな向きにスキーが動き出してまた転倒。悪循環。

それでも難所を乗り切ると、少しい幅の広い下りの道に。スピードも出るし蒸すかしくはないのですが、走る左端が崖なんですよね。崖だけど雪が積もっているので落ちても大丈夫とユリ君には言われるのですがそれでも怖い。だからなるべく崖の方じゃないほうにいると、反対の端には硬い雪が溜まっていてガタガタ。するとコントロールが難しい。ジレンマ、、、。

途中で崖が木に変わってスピードものってきたなって思ったら突如、前方の視界が開けて急な右カーブ。それを見た途端また恐怖心が。”このままスピードが抑えられなくて、落ちてしまう。”そう思ったとたん、吹き溜まりの雪の中へとダイブしていた僕。

ね。転び方も派手でしょ。ミニとユリ君には、”なんでこんな何でもないところで転んだの?”と驚かれましたが、、、。恐怖心ですね、完全に。

けど、眺めもいい素敵なコースだったのは確か。もちろん、滑っているときはそんな余裕もなくひたすら、どこに重心を動かしたらいいのか、そのようなコースを進むのかしか考えられませんでした。

このコースにかかった時間は50分。ふもとにたどり着いた時は汗は大量に書いているし、足の力はほぼゼロ、頭は思考回路ショート寸前。無様なものでした。

それからまたリフトに乗って山頂にあるレストランでお疲れ様ドリンク!!

この時の清々しさと言ったらなかったです。ビールがまたおいしかったー。そして、”もうスキーが今日はない!”ってわかってでたこの日一番の笑顔。それにしてもこの景色がすごいでしょ。360ど見渡す限り美しい山々。

 

こうして僕たちの3日目のスキー旅行は終わりを告げました。ユリ君はこの後、スキーで降りてミニ、僕、マーロンはゴンドラでアパートまで帰りました。

スキーの楽しみの一つはこのスキー終わりの飲み物のおいしさと、重くてきついスキー靴を脱ぐときの開放感だなってこの時、思いました。

 

 

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