春とともに走り抜ける

土曜日までは何かと体調が不完全だったのですが、日曜日にはほぼ100パーセントに。そして迎えた今日は、体調が悪かったのが嘘のように元気になりました。本当に良かった。

さて、ドイツは先週の日曜日に夏時間へと移動して、夕暮れ時間が一気に夜の8時に。日本人の人にとってはなじみがない夏時間。この季節になると1時間だけ時計の針を進めて、日が出ている時間を有効活用するためなんですね。なので、先週までは朝6時半過ぎには太陽が出ていたのですが夏時間が始まった今日は6時半にはまだ夜の色合いでした。これもあと1ヶ月もすれば太陽のが昇った時間になるはずです。

そうそう、日曜日にはゲストが夕食を食べに来てくれました。ユリ君の同僚で、近くに住むセバ君。本当に家の窓から見える距離に住んでいるんですよね。それでセバ君とはユリを含めた3人でオンラインゲームで遊ぶ仲でもあるんです。なので、ゲームの話をしたり、この町の話をしたりしながらユリ君特性の手作りピザを食べながら過ごしました。

そうそう、ユリ君の友達ってゲイの子がいないんですよね。まあ、ユリ君がクラブとか行く子でもないし、騒がしい所は嫌いだし、積極的に交友の輪を広げるタイプでもないので何となく理解もできるのですが、なんとなく面白い。だって、僕がロンドンに住んでいるときに遊ぶ友達でストレートの男の人ってそんなにいなかったので。A君とか、台湾人のD君くらいかな。あとは仕事場の人位で。

セバ君も、他の同僚も含めて僕とユリ君の関係は知っているけど、まったく何の違和感なく受けいれてくれるのは本当にありがたい。昨日の話し合いの結果、僕たちのしているオンラインゲームをしている人が彼らの職場にもう2人いるようなので5人でしようという事に。ほとんどゲームをしていなかった僕がまさか、こんな風にオンラインでゲームをするなんて本当に不思議な気分です。

さてさて、ドイツの北西部もやっと春めいてきましたよ。とはいえ今朝の温度は2度、最高気温も9度なのですが外は青空で太陽は燦燦と光っている。これは走るしかない!!走ってきました、そしてたくさんの春発見してきました。少し前まではレンギョウと、球根系の花だけだったのですが、たくさんの花々が咲き始めていました。もちろん地面もだけど、木の枝にも。桜のような気が小さな池の周りにぐるっと生えているところを見つけたり、ピンクのイチゴを連想させる花を垂らす木だったり、若緑の育ち始めた木だったり、モクレンも今から花を広げてきそうな感じ。走りながらあまりにも見る場所が多すぎて大変でした。けど、正直に本当にうれしい。

これからもっと見ることができるであろう春の姿を考えるだけで、ドキドキしてきます。

季節が変われば

最近の友達のインスタグラムを見てみると色とりどりの花々で埋め尽くされているのがほとんど。桜、チューリップ、最近人気なのか多肉植物も。本当に春真っ盛りと言った感じですよね、日本は。

ドイツも温かくはなっては来ているんですよ。今日もすっきりとした青空だし、太陽光は燦燦と注いでいるし。ただ、外を歩いている人はダウンジャケットを着ていたりで、手放しに春到来と言える感じではなさそう。もちろんそれでも外の世界は着実に春へと足を進めているのは確かなんですけれどね。

僕のリビングから見える景色。今までは裸木の寂しい、直線的な景色だったのがここ何日かで変わりました。白い小花をつけて咲き誇っているんです、これが窓から見えるのは本当に幸せ。気が付いた方もいるかもしれないけれど、その奥には若葉が少しづつ芽吹いていますよね。日本だと、桜が散ってから若葉の季節という感じだけれど、こっちはほぼ同じくらいか少し遅めに緑色が景色に彩を与えにやって来てくれるんですよね。なので、ドイツがポカポカ陽気に包まれるのは4月の中頃かなと思います。

そんな春と冬の境のような気候に僕の体は翻弄されているようです。先週の金曜に体調を崩していたのですが週末に回復。今週は完治して元気に過ごすのかなと思っていたのが甘かった、、、。週末の回復、というか気分が悪いのが収まっただけで、何となく体のだるさが抜けきれない。のどが痛いし、鼻水も出る。うーん。「風邪かな」と思って薬を飲んだけど金曜の今日もまだ、よくない。

鼻水がね。って書きながら今、思ったのが、、、、。あれ、花粉症?っていう恐ろしい恐怖の言葉。そう、僕は日本にいる時は花粉症がひどくて春の日本は桜がきれいで素敵なことはわかってはいるのですが花粉症を恐れてもう14年ほど避けているんですよね。

中学校に入ってから突然始まった花粉症。目もかゆいし、鼻水もひどいし、時には熱も出るし。特に集中力がなくなってしまうのは困ってしまいました。

ヨーロッパに来てからあまりにも花粉症の症状がなくて、出ても2-3日で終わりのような感じだったんですよね。だから、ちょっと酷いかなと思ったら薬を飲む。それで終わり。イギリスで10年以上これでやってこれたから安心してたけど。もしかして、、、、、。今一抹の不安を。

後、僕は病気になるとものすごく弱いなって思います。普段、元気なぶん少し体調が崩れると、「もう死ぬのではないか、、、。」って大げさに考えちゃうんですよね。特に今週はユリ君が出張で家にいないのでその考えばっかりで、「人生お先真っ暗、、、。」ってなってしまう自分がいるのに気が付きました。また元気になったらそんなこと考えないのにね。病は気からって言葉もあるし、あまり考えないようにしよっと。

今、栄養をつけるために豚のすね肉をゆっくりと3時間かけて煮込んでいるところです。来週には完全に健康体に戻っていたいな。

季節の変わり目のためなのか

火曜日は朝の英語の授業が入っていなかったら買い物へ行くことが多いんですね。歩いて20分ぐらいのところまで散歩を兼ねて、またはいつもパソコンの前にいるので目の休息もかねて。

でも、なぜ火曜日?って話なんですけど。ほら、週末はユリ君が食事当番じゃないですか。なので、月曜日にユリ君の作っ料理の材料で余っているものがあるので、月曜日はその中から簿記うが夕飯を考えるので、大体火曜日。もし、火曜日も残り物で自炊ができる時には水曜日、買いもに出かけるんですね。

今日は曇り空で残念だったけど、白と濃紺のボーダーのトップと、薄めのユリ君のおさがりのオリーブ色のジャケットを着て外へ。思ったよりも肌寒かったのだけれど、荷物を持って帰る頃は温かくなると思ってそのまま足を進めました。

僕の住んでいる街は人口が25000人の小さな町。ただ、ドイツで唯一の弓がある地帯なので夏は観光客が多く訪れるし、冬でも数は少ないけど観光で来る人がいるんですよね。そこで、誰に挨拶をするかと言うのが何となく難しい。僕が走るコースは田舎道なので、すれ違う人には基本的に挨拶をしますが住宅地を抜けて少し忙しい道路を渡ってたどり着くスーパーの道すがらはあまり挨拶をしない感じ。ただ、一か所だけ更地の道があってそこで唯一挨拶するくらいかな。

その更地に今日は向こうから手押し車を押した女性と小さな犬がかなりゆっくりのスピードでこっちに向かっているのが見えました。なんとなく人の好さそうな人っぽいからすれ違う時には挨拶だなと思い、こんにちはと声をかけると。

笑顔で、こんにちはと返されてすぐさま、「そんな恰好で寒くないの?」と心配されたので、ちょっと遠くに住んでここまで来たから今は温かいです。と僕の癒える限りのドイツ語で答えました。そこから会話が始まって5分ほど立ち話。

お互いの年齢や、何をしているのか、僕がどれくらいこの町に住んでいるのか、僕のドイツ語の話になって、近所に住むイランの家族、散歩に一緒にいる愛犬の話をして別れました。

本当に思うのだけれどつたない言葉でも通じるんですよね。言いたい気持ちとか、相手が発したわからない単語もわかる時がある。これがコミュニケーションだなって。これはドイツ語を習い始めてからよく感じていることです。英語の時は何か自分が喋れないのが悪いと思っていて、卑屈になったけど、今のドイツ語は通じればいいやって思うだけなので、通じた時の喜びがひとしおです。

ただ季節の変わり目なのか調子がすぐれないんですよね。何となくムカムカしているような感じが消化器の辺りでするんです。あれやっぱり、おばちゃんが言ったように薄着じゃなくてもっと洋服を着るべきだったかな?

後は、ユリ君の不在も悪影響なのかも。自分でもびっくりするほど夜眠れなくなるんですよね。基本に怖がりと言うのがあるのですが。それでも、昨日は思いっきり眠くなるまで1時半まで起きてて、いざベッドに入って眠ろうと思うと眠れなくて。浅い夢ばっかり見ながら朝を迎えた感じで、、、。それがこの気分の悪い原因かもしれません。気を付けないとね、年も年なので。


風と水と光を感じる

気が付けば3月も終わりを迎えようとしていますね。日本では桜の開花情報も出ているようですが、ドイツ北西部に住む僕の町にはまだそのような穏やかな春の気配ではなく、それでもどこか風の強さに春の温度が混じっているようなそんな季節。

というものの朝の6時半には日の出、日の入りは午後7時近くと確実に夏へと近づいているようです。今の楽しみは朝6時5分にベッドから起きだして、電動シャッターをあけて少しづつ朝の色を帯びていく空を見ながら食べる朝食の時間。少し前まではロウソクの光が午前8時までは赤々と室内を照らしていたけれど、最近は7時過ぎには朝の青い光にロウソクの光は力弱く燃えているだけ。けど、そんな弱々しいロウソクの明かりも好きなんですけれどね。

最近のブログで窓にフィルムを貼ったことによって南側の窓を全開にして開けれるようになったという話を書いたでしょう。覚えていますか?僕の座っている机からだと南西の方角が見えるんですよね。それでこの前、気が付いてしまったんです。裸の枝を揺らす枝に太陽の光が当たると微かにその枝の周りにうっすらの緑の光が宿っていることに。

その木々は僕の窓から15mぐらいは離れているし、背も7mくらいあるのでなかなか見えにくいのですがどうやら新芽が少し出てきているよう。それがいつも座っているところから見えるのは幸せだなって思います。

そうそう、今週はユリ君が研修のためにドイツ西部に出張。今日の朝電車で8時間かけて出かけていきました。なんと遠い所!!ま、僕たちの住んでいる街が辺鄙な所にあるからなんですけど、どこに行くのも遠いのは。

だから、結構自分の時間が作れるんですよね。そこで、ユリ君とは見ないであろう映画やドラマを見たりしようと考えているのですが、早速素敵な作品に巡り合ってしまいました。

ネットフリックスでもみれるので、同じ会員の人は世界どこでも見れるんじゃないかな? 

英語のタイトルはThe Graden of Wordsで日本語のタイトルは言の葉の庭。日本のアニメなのですが、自然美がこんなにも美しくアニメーションで表現できるのかと驚愕しました。しかも、ある男子高校生と女性の話なのですが、こう書いてしまうとちょっと違う。確かに2人の関係は想いというものがあるのだけれど、恋愛の恋でも、愛でもないものがその底辺には流れていて、それが美しい自然美で飾られているんですよね。

本当に見ていて、溜息しか出ない。素敵な作品です。もし見ていない人がいたらぜひ、見てくださいね。

アニメってこんなにも色々な表現があるのだと驚かされました。


2回目の参戦

昨日はユリ君が残業の消化のためにお休み。本当にドイツと言うのは働く人の立場に立って作られている社会だなって思います。

残業時間消化というと何か遅くまで働いて帰って来てる感じがするけれど、そんなことないんですよ。なぜかというとユリ君の仕事始めは朝7時だから。これもどうやら自分で決めれるみたい。前の町に住んでいた時はもっと遅くに始めていたから。なので、3時まで働けば8時間労働。昼休みがどうなっているかは詳しくはわからないんですが、家に帰ってくるのはだいたい4時過ぎか、遅くても5時。

だから、残業間をしているのでしょうが、あんまり日本でいう残業での仕事の遅さというものはありません。それでも1日1時間でもしていれば残業時間は溜まるもの。そしたら、使わないとね。そう、例えば8時間溜まったら平日のある日をお休みにすることができるんですね。本当に素敵なシステム。

なので、昨日は休みだったのです。一昨日は僕は外に買い物へ行ったほどいい天気だったのにユリ君は天気の運が悪いようで小雨の降る1日に。なので、2人で家で過ごしました。

そうそう、今まで夕食の後はテレビを見るのがユリ君との日課だったけど、ここ最近それも少し変わりました。実は、ゲームしてるんです。

このゲームはだいぶ前から遊んでいるんですが、オンラインでユリ君の同僚3人でネットでつながってしてるんですね。これが楽しい。インカムつけてるので喋りながらなんです。他の2人が僕に気を使って英語で喋ってくれるのもありがたい。そのゲームはCivilization 6という国家を育てるストラテジーゲームなんですよね。興味がある人はぜひ。パソコンがあればプレイできますよ。

皆さん、前回僕がユリ君の同僚の夕食会に行ったのを覚えていますか?先週末にユリ君が、「そういえば来週の木曜日はまた、同僚との夕食会があるよ。」とうのでまた参加をすることにしました。

今回はギリシャ料理店。どんな話が聞けるのか、また僕のドイツ語がどこまで理解できるのかチェックしてきます。


ちょっとしたことだけど

日本はもう桜の花が咲いているところがあるようだし、ロンドンの友達のインスタグラムにもコブシの花が満開の写真が載っていました。もう春なんだなって、最近感じることがここドイツ北西部でも目に見えて、やっぱりヨーロッパの長い灰色の冬を過ごした後のこの春の目印は嬉しいものです。

今日も青空が広がっていて、太陽が降り注いでいるのですが気温は最高9度と寒め。春とは言えないのですが、太陽が出ていれば心も軽い。英会話を教える前にちょっと散歩を兼ねて食料品を買いにお出かけ。

天気がいいし、気温も朝でも5度以上なのでコートでも、厚手のジャケットでもなくオリーブ色のざっくりニットのカーデガンでお出かけ。このニット太目の毛糸でできているので寒すぎず、ただ、ざっくり感があるので風が通り抜けて気持ちがいいんですよね。春の風を体に浸透させるには完璧なチョイス。しかも買い物なので、あとで食料品を運ぶころには汗も出てくるから少し涼しめのほうがいいんですよね。

ロンドンのコブシが咲いていたからドイツもと思って探してみましたが、まだドイツ北西部のコブシは少しだけ蕾が開こうかと考えているような状態。ほとんどの木も素っ裸のままだし、今はレンギョウと本当に小ぶりの白い花が木の中では花を咲かせているだけ。

けどね、どうやらドイツは地面の近くから春が訪れてくるようで。少し前のブログではスノードロップやクロッカスが咲いているって書いたでしょ?今はもっと、たくさんの花が土の中から顔を出して花を咲かせていました。ヒヤシンス!!僕って水上のヒヤシンスしか今まで見たことがなかったのである人に庭に何本も出てそこまで背の高くないヒヤシンスが花を咲かせていたのは驚きました。あとはブルーベルに近い、だけどもっと小ぶりな青い花。また花だけでなく緑色の草も元気よく育っていて緑のカーペットから突き出して咲く花々のコントラストが美しい。青空もあってすべての景色が輝いて見えて、本当に幸せ。こんな季節の変化に気が付くことができる生活スタイルを送れて僕は幸せ者だなって重い食料品を運ぶ帰り道。

家の中も、少しだけ変わったんです。別に何か新しい家具を買ったわけでも模様替えをしたわけでもないのですが。

僕のアパート、窓の全部に全自動のシャッターがついているんですね。なので、寝るときとかはこれを閉めるので完全なる暗闇の中。もちろん休暇中なども閉めるので防犯対策にも。

そんな僕たちのアパートのリビング、結構窓が多いんですね。それで東側はそのシャッターを全部開けていたんですが、南側のシャッターは下半分しかいつも開けていなかったんです。なぜかというとこの南側に小さなアパート住居人用の通路と空調設備室兼、ごみ箱が置いてあってそれがリビングから丸見えだから。この通路を通るのは1時間に1回ぐらいの割合。だけど、窓の隣に机があるので何となく目が合うのも気まずいでしょ。なので座った時に目が合わないくらいまでしかシャッターを開けていなかったんです。

けど、この春の陽気。もっと光を入れたいねってユリ君と話し合って出した解決策が、ウィンドーフィルム。なんているのかな、簡単に貼って剥がせる摺りガラスシールと言えばいいのかな?それで、出来栄えがこんな感じ。

今回のは透け感がすこし強いものを。なので、向こう側はみようと思えば見えるけどもチラ見では中で何が起きてるうのかわかりにくい感じ。

このフィルムを貼った後にシャッターを全開にして、その光の入り込んでくる量の多さに僕もユリ君も驚き。なんて明るんだー!!って大喜び。

しかも机に座って窓の上部を見ると青空と今は木の枝しか見えないなんとも抽象画的な景色が見えるだけ。

日常のちょっとした所を変えただけなのに、その効果の大きさにびっくりです!!

ドイツ語シャワー

どうですか、皆さんの周りも春めいてきましたか?東京はあと2週間もすれば桜がきれいに咲くというのを聞きましたが、そんなポカポカ陽気まではまだドイツは遠そうです。それでも、春の気配はあるんですけれどね。クロッカスが沢山咲いてるし、庭の植物も新芽が出ているので、そんなに遠くはない春に僕は思いを寄せるのみです。

さて、先週ブログを書かなかった、というか書けなかったのはロンドンにちょと里帰りをしていたんです。1週間ほどの滞在。今回も電車で旅をしてきましたよ。僕の町から、ロンドンのセントパンクラス駅まで約11時間の旅。

音楽を聴いたり、外を眺めたり、本を読んだり、書き物をしたりしていたらロンドンについたという感じで苦ではありませんでした。今回は特に電車が遅れたとかもなかったし、電車でロンドンに向かうのもこれが2回目だったので心の余裕があったようです。

そんな行きの電車の中で、ドイツ語のシャワーを浴びるとは思ってもいませんでした。ケルンーブリュッセル間のICE、日本でいう新幹線に乗り込んだのですが平日の昼間というのに結構な乗客率。席の予約を取っていなかったので空きを探すも、最初の車両は空きなし。2両目でやっと、ひとつ空いているっぽいところがあったので空きの席の隣に座るおじさんにドイツ語で、「ここあいていますか?」と聞くと空いているという答えが。

重いスーツケースを網棚にあげて、ジャケットを脱いで席に座ると、おじさんが「今日は席があまりあいていないよね。」と言われたので、「そうですね。人が多いですね。」と返したのが始まり、そこからおじちゃんとドイツ語でのおしゃべりスタート。と言ってもほとんどしゃべっていたのはおじちゃんなんですけどね。

なんでもおじちゃん、ニュージーランドに旅行に行って来て今その帰りなのだとか。「ニュージーランド=英語圏」ってことは英語喋れる?って質問を投げたら英語は喋れないとのこと。僕の楽をしようとした作戦はこうして潰されたのでした。こうなったら仕方がない、わからないなりに聞いて理解するしかないなって肝が据わりました。

そうすると面白いことに、なんとなくわかるんですよね。おじちゃんが言っていることが。もちろん僕の稚拙なドイツ語力では全部の文章がわかるはずもなく、聞き取れた単語から何を言っているのか頭に浮かべて何を話しているのかを考え出すというもの。これが初心者のできることなんですよね、っていうかこれしかできない。そこでわかったのは、おじさんは団体でニュージーランドへ行ってバスでみんなで移動して、多分大型のコンテナみたいなのがあってそこで料理も、寝起きも出来るという旅立ったこと。そして2週間でニュージーランドをくまなく回ったこと。かなり高い山にも行ったこと。原住民のマオリの話、気候の話とニュージーランドの名産物の話が語られました。おじさんは次の駅だったのでその間の30分間はひたすらドイツ語のシャワー。途中で話が分からなくなると、おじさんの話を止めて単語を聞いたり、自分で説明してみたりでどうにかわかりました。

これも度ならではの出来事だなっておじさんが去ったとに思ったのと、もう1つ感じたもは勿論、満足感。見ず知らずの人と、何もないところから会話を30分で来たという喜びでした。これが語学学習の一番のうれしさなんですよね。

今回は旅の途中では色々な人と話したという訳ではないのですが、短い出会いがありました。

ブレーメンからケルン迄の道のりは席が結構空いていたのですが、中年の女性がなぜか僕の隣に座って来て座る時に微笑んでくれたので、こっちも笑顔で答えたんですね。その後、言葉をかけるわけでもなかったのですが次の駅までの15分間ほど僕の隣にいて帰り際に「さよなら」と笑顔で電車を降りて行ったし、ケルンの待合所では荷物が多い女性が僕の前に座って、「トイレに行く間、荷物を見ててもらえますか?」と頼まれたり。もちろん快諾しましたよ。

何か、見ず知らずの人に声をかけてもらえるのってびっくりもするけれど嬉しいものですね。

 

この季節に思いをはせて

ドイツは少しずつ春の装いをまといつつあり、それに気が付くのが楽しい最近。少し前まではスノードロップスや、クロッカスに加えて色々な植物が育っていること。春が来てるなって、思えるのがこんなにも楽しく感じるのはグレーで、温度が低い冬のヨーロッパに住んでいるからだなって思います。

僕の庭も、去年植えた植物がこの春の気配を感じて育っています。まずはアジサイ。去年花をつけた茎を秋に切っておいたので、その横から新芽が出て、緑色が鮮やか。昨年にもらったユリ君からのバラの鉢植えももうかわいい葉っぱを広げ始めました。あと。ミントも。小さな緑の葉が地面近くを日に日に埋めています。

今年はガーデニング強化年なので、今から何を植えるか楽しみ。もともとガーデニングが好きで、去年は鵜に引っ越して来たときに色々な植物を買いたいと思っていたのですが、引っ越しの後かたずけや、僕の語学学校などもあってユリ君に「来援まで待ちなさい。」と言われたので、去年はおとなしくしていたんですよね。

今のところ、ハーブは絶対。これはユリ君も賛成。なぜかっていえば、食事に使えるから。去年の冬に3段の木製プランターが安売りになっていたので、それをハーブ専用にしようかなって。ローズマリー、セージ、オレガノ、タイム、それにラベンダーを植えようかな。ミントはかなりの勢いで根が伸びて他の植物に悪影響なので、そのまま別の植木鉢に。バジルは温暖の差に弱いから家の中で育てようかと。

あと何か小さな木も欲しんですよね。近所からの目隠しにもなるし、なんとなく背の高い気があるのって庭に奥行きが出て僕は好きなんですよね。あとは花。気は鉢植えになるであろうから、その植えてある地面を花で覆うといいなって。ここ数年、買いたくて仕方がないのがカンパニュラ。日本では風鈴草ともいうようですね。何かね、小さな星を集めたような小さな花が咲くんですよね。それが可愛くて。何となく夜空を集めたような青色が欲しいなって思っているのですが。

ユリ君はあんまりガーデニングには興味がないようで、これは残念。だけど、それならば自分で好きなガーデニングが出来るからいいかなとも思うのですが、、、。僕がいざ植物を買う時に横から文句を言ってきそうなのが、めんどくさい。けど、今年はそれに負けない!!

そうそう。植物と言えば、ユリ君からもらったバレンタインデーの真っ赤なバラの花束。やっぱり、花業界の忙しい時とあってそんなに良い品質の物じゃなかったぽいんですよね。だって数日で元気がなくなっていったから。だからすぐに紐で縛って天井から逆さ吊りにしておいたんです。そしたら3週間ほどで見事に乾燥。

それをフランスのスキー旅行で行った時にお土産として買った赤ワインのボトルに綺麗にさして、今は食卓の窓辺に飾っています。なにか、生花の時よりもドライにした方がこの花束は正解だったなって思います。

穏やかな週末

週末は本当に天気が良くて、しかも春が身近に感じるくらいの陽気さを含んでいて。なぜだろう、それだけで幸せに感じてしまいます。ヨーロッパは特に灰色の冬空、そして夜と昼の寒暖差が少ないので、このような春めいた天気には心躍るんですよね。こんな気分は日本住んでいた時にはなかったかもなって。ヨーロッパや北国の人の春を待ちわびる心、今はよく理解できます。

春の目印もいろいろな所に探せました。そう、週末恒例のユリ君とのランニングに出かけた時に探してみたんです。まずは猫柳の毛羽だった芽が太陽の光を受けて鈍い銀色で輝いていたこと。春になる知らせをくれるスノードロップの花が多く咲いていたこと、またクロッカスも日当たりの良い所では花を咲かせていたこと。

勿論、春の光が入ってくるといままで薄暗かった部屋の中が明るくなって、「えっ!!毎週掃除してるのに結構な汚さ!!」って部屋の隅や床などを見て思うのもこの季節。昔読んだヨーロッパの童話の中で春が来たから大掃除をしたくなるって一文があって、子供心に「大掃除なら大みそかなのに。変なの、、、。」って思っていたのですが、今ならわかります。うんうん。部屋の汚れが気になってしょうがない!!掃除をしなきゃ!!って気分になるんですよね。大晦日は習慣として大掃除をしようと思うのだけれど。ヨーロッパの春の大掃除は、体が、心がそれを欲して大掃除を欲してそれをしたくなる感じ。どうだろう、伝わってるかなこの気持ち?夏の暑い日に突然にサイダーが飲みたくなる感じかな。

週末はユリ君が夕飯を作ってくれるのも嬉しい。土曜日は乾燥させて砕いた大豆をトマトソースにからめたパスタ。まさかの大豆のチョイスにびっくり。そして日曜は土曜日とは打って変わってステーキ。この差!!だけど、やっぱりステーキはおいしいですね。ユリ君は野菜も、肉も出来ることならばオーガニックを選びたい派なんですね。僕も野菜は値段が少しぐらい高いくらいならオーガニックをチョイスするのですが、オーガニックの肉となると高い!!なので、賞味期限が間近の安売りの時に買うのですが、今回のステーキの肉はオーガニックで30%オフだったそう。

週末は英会話も教えていないので、ユリ君と僕だけの時間で日曜の夜思うことは、「今週末も楽しかったな。また次の週も頑張ろう。」って気持ちで、この感情を感じられるのは本当に幸せだなってかみしめています。

皆さんも素敵な週末を過ごして、よい月曜日を過ごせていますように。

 

ドイツ語の嵐のなかで

無事に昨日の夕食会、生き残れました。とそんな書き方をしたら、最初から行きなかったような響きに聞こえてしまいますが。

勿論、楽しいで雇用という勢いで行っては来たんですよね。だけど、いざその場になると不安も込み上げてくるものではないですか。「あれ、かなり一人ぼっちになったらどうしよう。」とか。ユリ君曰く、全員英語が喋れるからと言われ一安心はあったんですけどね。それでもやっぱり不安。

レストランに6時に集合だったので、5時45分に家をでて、まずユリ君の同僚一人と落ち合います。1回会ったことがある人だったので軽く話をしながら一緒にレストランへ。僕は2人のドイツ語の話を何となく理解しながら隣を歩く係だったのですけどね。

何人くらいかな、、、、。13人。そう、総勢13人での夕食会。もちろんほとんどが初対面で、ユリ君の会社で働いている人が11人で、部外者、つまり連れのパートナー出来たのが僕を入れて2人。なので、みんなと挨拶しないといけないのかなって思っていたけど、ドイツはどうやらそうじゃないっぽい。2人の人は僕のところに来て名前を聞いてくれたけれど、他の人は別いアプローチもなく。これは僕だけでなく、もう一人のパートナーの人も同じ。

多分ドイツではわざわざ会社の人に自分のパートナーを紹介はしないのかなって思います。前他のドイツ人の友達と遊んで、偶然街中で同僚にあった時も僕のことは紹介されなかったし、ユリ君と一緒にいる時にかれの同僚にあったときも二人で数分立ち話をして、僕の自己紹介はなかったんですよね。だから、多分ドイツ流なのかなって。

会話はほぼドイツ語で、なんとなく分かる事もあったけどそのほとんどはわからないので話を聞きながら人間観察。ユリ君が意外と喋っていたり、ジョークをいたりしていたのが意外でした。もちろん僕との生活ではユリ君喋ることが多いけど、外に出ると借りてきた猫になることが多いので。僕に自ら自己紹介に来てくれた人は、ユリ君よりも夕食中は喋っていなかったので、「ユリ君よりも静かな子もいるんだー。」と感心して観察していました。けど、静かだからと言って飽きているとかでなく、楽しそうに笑っているんですよね。

一番面白かったのはユリ君の隣の女性。本当に面白い。何言っているのかほとんどわからないけれど、その身振りや表情だけで面白さが伝わってくるんですよね。しかも、ちゃんと気を使ってくれるので複雑な話の時はそこをすぐに英語で僕に伝えてくれるんです。本当にいいひと。「こんなに面白いんだから、テレビ番組でも始めなきゃね!!僕だったら絶対毎日見るよ。」といったら笑っていました。

結局僕とユリ君は最後まで残って、行きの時に一緒だった同僚と3人で家路につきました。

また呼んでもらえたらいいなって思います。