情景が浮かぶ

夜遅くにシャワーを浴びることに。日中は気温が上がるけども、夜はいあmでも寒さを感じるほど。そんな春の夜には、少しだけ浴室の窓を負けて冷気を入れながらシャワーを浴びることに。暖かなお湯と、少しだけ冷たい風が体を包んでくれるその温度差が心地よくて。

そんな時にふと歌ったある曲の出だし。

始まりの歌詞がいつも情景が浮かんで、しかも僅かな切なさを感じさせるこの歌。

この曲の始まりは、こう。

いつもは指輪をはずしていたのに どうして 昨日は腕も組んでいたの

あなたが待ち合わせ決めた場所なのに 今日は久しぶり仕事で遅れそう

これは1996年に発売されたglobeの7枚目のシングル曲、Can’t Stop Fallin’  in Love。作詞作曲はもちろん、小室哲哉。この曲を聴いたり、口ずさんだりすると得体も知れない切なさに襲われるんですよね。

これ、不倫の恋をしている女性の歌でしょ。いつもは指輪を外して”結婚の証を”見せない相手の男性。そんな彼との約束の前に少し早めについてその周辺を時間つぶしに歩いていたらそんな彼が奥さんと腕を組んで歩いていた。心臓を鷲掴みされたような思いがして、行き場所がなくなってメールで彼に伝えるメッセージ、”今日は仕事で遅れる。”そして賑わう繁華街の街を一人涙をこらえながらそれでも、たくましく歩いて帰ろうとする女性の姿が見えるんですよね。

この中の歌詞のスゴイって思えるのが、”腕も組んでいたの”と言う”も”という言葉の選び方。自分にはなくて奥さんにはあるもの、それだけでも窮屈な思いをしている女性が唯一勝てるのは、彼の愛情。それさえも奪われるかもしれにという女性の落胆と焦りの混ざったような感情を強める、この”も”の使い方。もう一つは、”久しぶり”という言葉。これは今までにもこのようないたたまれない状態に彼女が陥って、その度に使う逃げ道が、”今日は仕事があるから。”という言い訳。

その彼女の気持ちを察したら、いたたまれなくて。

僕は不倫の恋というのに反対ではないんですよね。生きているうちに自分にパートナーがいたとしても、時に他の人に心が揺らいだり、愛情が移ったりすることってあると思うし。付き合っているから、結婚しているから、その相手を愛さなきゃっていう義務的な愛情は、それはそれで不自然だなって。

だけどね、最低限のルールってあると思うんです。例えば、不倫をする人(自分にパートナーがいる人)は自分のパートナーも、新しい恋の相手にもどちらをも大切にする、そしてその相手を匂わすようなことはしない。だって一人の愛情を誰かと半分こしているなんてあからさまに見せつけられるのは嬉しいものではないし、このが酷くなると愛情の取り合いのような競争が生まれてしまうから。

けど、不倫の恋で一番悲しいな、損するなって思うのはこの歌の女性のような人。自分のパートナーはいなくて、愛している人には奥さんがいるパターン。だって、彼女の愛は”待ち続ける愛”だから。響きはいいのだけど、この待ち続ける愛ってその人をどんどん孤立させるから怖いなって思います。

不倫の恋って相手がいつ会えるかわからないことが多いでしょ?”家族の集まりがある。”とか、”子供が熱を出したから会えなくなった。”とか。愛される女は愛する男がいつでも自分のところに来れるように時間を空けておく。いつ来るかわからないから、友達との約束も簡単い入れられない、そうなると自分の周りから親しい人がいなくなって、その不倫の相手だけが唯一の理解者となっていく。そこが怖いなって。

不倫の恋もあると思うけど、そのバランスを取るのが本当に難しいなって思います。

こんな様々なことを考えさせてくれる音楽って秀悦ですよね。

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