帰ってもいいよと背中を押されているようで

金曜日はドイツ語の授業がないので、穏やかな午後の時間を過ごしています。ユリ君もいないので早く起きる必要はなかったのですが、7時には起きて軽く朝ごはん。その後、晴れ間が見えてきたので走りにいくことの。前回は北海まで走りに行って戻ってきたのですが、ちょっと計算をミスしたのか目標の10kmに届かなかったのです。あと1.2km増やすにはどうしたらいいのかな?と考えて地図を見ながら、緑の芝生の堤防の上で走る距離を延ばすことに。

今日は雲と空がよいバランスで暑くなく、しかも北海からの潮の香りがフワっと広がって、黄色に変わってきた小麦畑の中を吹き抜けていっていました。本当に幸せを感じられるランニングコース。気持ちがいいですよー。僕は山育ちなので、潮風に吹かれて走るのは何となく心浮き立ってしまうんですよね。なぜかな?

シャワーを浴びて、ドイツ語の勉強をしているとニュージーランドで新しい生活を始めている友達から電話が。もともとロンドンで出会って、今は僕はドイツ、そして彼女は一時日本に住んだ後に、ニュージーランドへ。お互いに新天地の国で四苦八苦ありながらも、生活の新鮮味、文化の違いの面白さ、自分の成長の確認をして楽しく生きているよねとお互いに褒めあう会話となりました。新しい国に住むと今までに”当たり前”と思っていたことが当たり前ではなくなったり、簡単にできていたことが困難になったりすることが多いんですよね。そこで心折れることも多いので、できた時にはちゃんと自分を褒めるということが大事なんですよね。

僕の海外生活もあとすこしで15年。いろいろとありましたが、今いる自分の立ち位置、ライフスタイルは本当にいいものだと自負しています。

けどね、時に帰りたくなる時もあるんですよね。それは、常に帰りたいと思うのでなく、全く予期せぬ時に突然に望郷の念に駆られるんです。本当に一瞬で、だから身構えることもできなくて、一気に目に涙が溜まってしまうそんな感じ。どうでしょう、海外に住んだことがある人はこんな経験ありませんか?

例えば、夕暮れの空が僕の子供時代の記憶の空の色と同じだった時とか、雨が降る前に薫るコンクリートの匂いだとか。時をさかのぼって一気に自分が日本で過ごした子供時代へとタイムスリップしてしまうんですよね。

さて、今回はあるものが、この望郷の念をかきたててくれたんですね。いそれはある曲で、今まで聞いたこともなかったんだけど、、、、。もうね、歌詞ですぐにノックアウト。あとから、あとから涙が出てくるんですよね。

その歌というのが、中島みゆきさんの「ホームにて」という曲なんです。

ここに歌詞の載せるというわけにはいかないので、ぜひ探してみてください。もう。奥深い。

アメリカ生活のはじめ、イギリス生活のはじめのころに感じた心の痛みというのか、心の叫びが蘇ってきて、”そうだよね。あの時つらかったよね。帰ろうと思えば帰れたけど、一生懸命に歯をくいしばって、感情の渦に流されないように踏ん張って今のここまで耐えてきたんだもんね。”と自分を褒めてあげたくなりました。

これを読んでいる人には新しい環境で、辛く苦しんでいる人もいることでしょう。けどね、自分が壊れそうになりそう、崩れてしまいそう、そんな時はそこから逃げればいいのです。逃げることは恥ずかしいことではなく、それは自己防衛なのですから。そして、自分を待っている故郷がいつでもあります。

自分を支えてくれる一曲にまた出会えました。

 

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