常識の外へ出る準備は食卓から

皆さんいかがおすごしでしょうか? ドイツは5月に入って天気が良い日が多いのですが、太陽がない日はなぜか肌寒さを感じてしまって今日はセーターを着ています。「5月にセーター?」と日本に住まわれている方は思うかもしれませんね。そうなんです。セーター、または長袖の服はヨーロッパでは夏でも必需品なのです。だから、日本のような衣替えという事もないんですよね。

Tシャツとか、タンクトップは着れたら回数が多かったらラッキーなものであるか、旅行で暖かな地域に出かけた時の服装、そんな意味合いを持っているように思います。

そうは言うものの植物はちゃんと育っていて今僕のバルコニーの庭では薄紫のライラックが咲き誇り、その花に顔を近づけるととても良い香りがしています。数週間前に植えた野菜の種たちも確実に伸びてきました。さて、今年は多くの収穫を望めるのでしょうか。今から楽しみです。

ドイツに住んでもうすぐで5年になります。はやいものです。その割にはドイツ語がそこまで上手ではないのが悩みではあるのですが、30代半ばで始めたドイツ語学習なので「語学は年齢とともに難しくなるかならね、ゆっくり学べばいいよ。」と自分言い聞かせています。

語学学習はもともと好きなので、毎日30-40分ほど好きなやり方でしています。やっぱり、「好きだな」、「楽しいな」と思えることが一番の学習法だと僕は思います。面白くないもの何て学びにくさしかありませんからね。まずは学習法を好きになるというのが大事かなと思います。

ドイツの暮らしもすべてが「理想郷」ではないのです。沢山の「なぜ?どうしこうなの?」というものがあります。「日本ではこうではないのに!」とか、「イギリスの方がここはマシだった!」そんなことを思う時もあるのです。けれど、こう考えたところでドイツ流のやり方が変わるわけでもないし、自分の常識を振り回したところで何の役にも立たない。じゃ、変わらないものを変えるのではなくて自分の持っている常識をまずは捨てて、新しい「常識」を自分の中に取り込めば、この問題はなくなりますよね。

とはいっても、常識というものはその概念が自分の中に確固たる形として存在をしているから常識になっているのであって、それを手放すなんて不可能に近い。そうおもってしまいますよね。

では、あなたの常識を変えるというのは本当に無理なことなんでしょうか?

海外に住んでいると「え、これ日本食じゃないよ、、、。」と思うものが日本食として出されていることがあります。例えばサンフランシスコに住んでいた時に揚げ出し豆腐を頼んだら、あげられた豆腐にあんかけがのったものが出てきました。「いやー、これは違う!もう少し水分多いでしょう!ざるの上には乗ってないでしょう!」と心で突っ込みながらも食べました。その時は「だまされた!」という感情が多くて正直言って味を楽しんでなかったように思うんですよね。

最近はロンドンにも日本からのラーメン店が進出して日本のようなラーメンを食べれるようになったのですが、00年代半ばから後半の頃は「これは、ラーメンではない。」というものがラーメンの名のもとにレストランで出されていました。その時も自分の常識のラーメンと違うという事で「おいおいおいおい!」そんな言葉が頭を満たして、味までに気を配ることができなかった。

けど今考えてみると、あれはあれで美味しかったのかもしれない。って思うんです。自分の常識とはずれていたからその事ばかりに気を取られていてそのものを味を感じられなかった。あれが例えば「韓国風揚げ出し豆腐」という名前だったら、または「ヌードルスープ」って名前だったらあんなにも「これは一体何なんだ!」なんて思わなかったように思うのです。

つまりは自分の常識にとらわれ過ぎていて、その物の本来の素晴らしさに気がつかないでいたという事。

日本は食をアレンジするの好きですよね。明太子パスタや、ハヤシライス、カレーもそうですよね。海外の食文化を取り入れてそこから自分でアレンジをして作っている。けど、イタリア人やインド人からしたら「え?これ何?こんなのないよ、僕の国では」って思われるでしょう。

だけど、カレーもハヤシライスも、明太子パスタも美味しいですよね。食の本来の意味は食べ物を美味しく食べるということなのではないでしょうか?それならばそれを満たせていればこれが日本食だろうがイタリア料理だろうが関係はないんですよね、本当は。

海外に住んでいると日本が好きな外国の友達が日本食を作ったという時があったりするんです。味噌汁になぜかパプリカが入っていたり、日本のカレーなのにご飯ではなくパンが添えられていたり、緑茶にハチミツが入っていたり。「これは日本食ではない」って言ってしまえばそこで終わりですけれど、「ま、これもありかも」と思ってまずは食べてみる。もしかしたら出会ったことのない自分好みの味なのかもしれないと思って挑戦をします。美味しい時もあります、そして単に不味い時ももちろんあります。それは運しだい。だけど、試したことによって僕の頭の中には新しいバリエーションの味噌汁、緑茶、カレーの常識が生まれる。これって素敵ですよね。

自分の思っている常識のその向こうの味に出会えるって少しエキサイティングなことじゃありませんか?

こうやって食卓から「普通はありえないくみあわせ」を自分で色々と実験して試していけば、あなたの食の常識はきっと広がるはずです。その大きさが広がっていけばいくほどその「常識」は食だけにとどまらずあらゆることに「これって常識だと思ってたけど、なんで?別にそんなに頑なになることないんじゃない?」って思えてきそうでしょ。

ですので、常識を壊したいのであればまずは食卓からお試しください。

実は僕は塩レモンで混ぜご飯を作って今回の常識を崩してみました。それを動画にしていますので是非良ければ動画を見てもらえればと思います。またお話ではこのブログでしたことを簡単に話しております。楽しんでいってくださいね。

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