ノスタルジアとメランコリー

あと3日で僕のドイツ語学習もひと段落。そうなんです。4月から始まって4ヶ月ほど、あと3日で3つのコースをすべて終えて9月1日のテストで一区切り。どうだろう、早かったような気が今となってはします。

最初の日なんて全く思ってドイツ語での授業が分からなかったんですよね。先生が言っている多分こんなことだろうなとか、教科書に書いてある単語のほとんどがわからなかったし。それまでにドイツ語を勉強したのはケータイのアプリのみ。ただね、ちゃんと基礎問題を何回もしてはいたんです。だから基礎的な文法は頭にあったし、そのアプリで出てくる単語な知っていたのですが、その他はまるで。なので、最初は周り子たちがドイツ滞在2-3年で単語もよく知っているしで絶対的に落ちぶれ者だったんですよね。

それが4ヶ月経って、先生やクラスメートの助けもあって教科書も理解できるし、ドイツ語で手紙を30分で特定の条件をふまえて書けるようになるのですから、人間の能力ってすごいなって思います。もちろん、ドイツ語だけでなくクラスメートを通してイスラム教や、アラブ語圏内の文化について知れたのも大きな収穫でした。それが後3日。正直、寂しいものです。僕が今住んでいる地元の学校ならコースが終了してもまた遊べるのですが、今通っている学校は前に住んでいた町にあり30kmほど離れているのでちょっと会えるのも難しいのかなって。

僕の喋るドイツ語はまだ歩き始めた赤ちゃんのような足取りであるんですが、それでも少しづつ自分が聞きたいことを尋ねることができてきたし、相手のことも理解できてきているんですよね。それでもドイツ人からしてみれば、「あんな不思議なドイツ語で、よくコミュニケーション取れているね。」と思われているんだろうなって。だけど、そこは母国語をドイツ語としていない僕たちの強みでもあるんですよね。この人が言いたいことは何だろうって全神経を集中してそれを理解しようとしているからこそ、間違った単語でも、間違った文法でも、なんとなく理解できる。お互いを理解したいという思いは誰にも負けないなって思います。

ドイツ語の中でも英単語はよく出てきます。ドイツ語は結構大胆でスカイプを動詞として使ったりするんですよね。大胆!!スカイプは日本語ではどんなんだろう?「昨日友達とスカイプで2時間話した。」か「昨日友達とスカイプ2時間したよ。」ですよね、なので動詞としては使われないですよね。ドイツ語の場合は「昨日友達と2時間スカイプったよ。」みたいな文章ができます。そう思うと、グーグルって英語でも、ドイツ語でも、日本語でも固有名詞から、動詞に発展した凄い例かも。日本語で、「これわかんないから、ググろう!」って言いますもんね。英語もドイツ語もこれは可能。すごいなグーグル!!

けど時代とともに元の言葉が変わちゃったり、言葉が輸入されたときに間違った訳をされてそれが定着しちゃったってことありますよね。

日本の中にもあって、時々びっくりするものがあるんですよね。ナイーブがいい例かも。日本では純粋、繊細みたいな意味がありますよね。それだからかナイーブというボディソープも昔あったのを覚えています。ただね、英語のナイーブは世間知らずという意味であまりいい意味ではなくて、どちらかと悪い印象を与える単語なんです。なので、ユリ君のような繊細そうな人に、「あなたナイーブね。」というと「世間知らずで、未熟者だね」ということになるのでご注意を。あとは、アグレッシブかな。アグレッシブって確か日本語ではいい意味ですよね?活動的とでもゆうのかな?ただ、英語ではこれもマイナスな言葉。高圧的で、我が我が!!という感じの性格の事。なので面接で間違っても、「私はアグレッシブに行動します。」なんて言わないようにしましょうね。

メランコリーはどうですか?僕の中ではこの言葉、ノスタルジアと重なる部分が多いのか何なのか、昔を懐かしむみたいな意味で思ってたんですよね。昨日訪れた店でノスタルジアを感じて自分の子供のころを強く思ったためか、今日はメランコリーだよ。」みたいな文章をどこかで読んだのかな?それだからか僕の中でノスタルジアとメランコリーが同意語みたいにおもっちたのですが、メランコリーって気分が滅入っているうつ状態のことを表す言葉なんですよね。それを知ってびっくり。こんな勘違いしている言葉って実は自分の中に色々とあるのかもしれませんね。

ドイツ語では僕は何を学び、何を間違って覚えていくのかな?それも楽しみの一つだったりします。

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