同性愛は環境によるものか遺伝よるものか

グレーの雲が広がった空ばっかりを最近はずっと眺めていたので、久しぶりの晴れ間の金曜日に心が少しだけ踊っています。冬場の太陽の有難さ。太陽の光を浴びれるうちに浴びておかないとね。だって、最近は午後5時にはどっぷりと夜の闇にここは包まれてしまうので。

ユリ君も今日の夜には1週間の研修を終えてベルリンから帰ってくるので、それもまた僕を容器にしているのかもしれませんね。やっぱりひとりで眠るのは、寂しいもの。普段なら就寝時間は夜の9時半から10時の間なのに、この1週間は午前零時か1時という遅さ。その時間なら僕の脳みそも疲れていて、あまりひとりで寝ることを考えなくて済むからって言うのがあるんですよね。なんなんだろう、この寂しがり感は。たぶん、それは僕の見る夢に関係がしているとは思うのですが。

僕のブログを読んでいる人はご存知のように、よく悪夢を見るんですよね。しかも続けて1週間とか。悪夢への抗体もできてはいるのですが、それでも起きた時には泣いていたりとか、叫んで起きたりとか、空中に思いっきり蹴りを入れて起きたりとか。そんな時に隣に誰かがいると本当に安心なんですよね。夢と現実の間が虚ろの目ざめの時は特に。それでちゃんと、「あれは夢だったんだ。」って気がつけばまた眠れる、その安心感。

だから、ユリ君がいないときは不安なんです。悪夢を見るんじゃないかなって。それで、遅くまで起きていれば脳が疲れて夢も見にくいんじゃないかという安易な考えで夜更かしをしているという訳。

そうなると、時間つぶしに何をするかとなるのですが。最近は便利なものが多いでしょ。そのひとつにユーチューブがあって。僕の好みのものをお勧めしてくれたりもして便利。多分皆さんもそうでしょ?

そんなお勧めの中に興味深いものが。

僕はゲイとして生きて、長い間がたちます。幸運にも理解ある両親の元に生まれ、アメリカも、イギリスも、そして今住んでいるドイツも同性の結婚が許されている国に住んでいます。世の中には今でも、同性愛であるから死刑、または懲役になる国も多いですからね。日本は同性愛者への社会的保障などはかなりの後進国でしたが、最近は国会でも議題になるほどでこれから10年でで目まぐるしく変わってくるのかなって僕は予感しています。

そんな同性愛なんですけど、よく言われることで、「いつから気が付いたの?」ってこと。僕は小学校の高学年かな?そこで次に出てくるものが、同性愛は生まれつきのものなのか、環境によるものなのかという話。

僕は個人的にはどちらも関係があるのではないかと思うのです。DNAの中に同性愛になりやすい要素が入っていて、それで同性愛者になることもあるだろうし、環境がそうさせることもあると思うんですよね。それは人によるものかもしれない。僕のスタンスはどちらかと決めるのでなく、どちらも可能性があるのではないか。まずは否定をするのでなくて、1回その考えを自分に取り込んでみて自分なりに消化することが大切だなって。

ユーチューブのビデオを貼りますが、英語なので英語が得意な人は僕の説明よりも、彼の話を聞いたほうがいいのでビデオに進んでくださいね。大体の内容を僕なりに書いてみました。

この話をしている人はお医者さんのジェームス・オキーフ。奥さんと、子供が4人の父親でもあります。ある夏の日、18歳になった長男が自分はゲイだとカミングアウトします。彼を受け入れたジェームスと奥さん。そこでジェームスは科学的面からどうして人の中には同性愛者がいるのかということを考え始めます。

ゲイは子供を産むことができないので、子孫を残すことができない。つまりは、人間としての欠陥ではないのか?そんなことが言わたりしますよね。けど、進化の歴史を見ていけば人間に限らず動物にでも同性愛傾向にあるものが多く存在する。もし、同性愛が遺伝子の異常で生まれてきたものならば、長い進化の歴史の中で淘汰されているはず。それなのに、今も同性愛が生まれてくる。つまりはその存在に意味が、その必要性があって同性愛者というものを生み出しているのではという考えに至ります。

ね、興味深いでしょ?よく、同性愛を罰する国で言われている、「自然のおきてに逆らっているから、同性愛は罪だ!!」と言う大義名分をひっくり返す主張ですよね。同性愛者が生まれるこそが自然のおきての一つだといっているわけですから。

では、何の必要性か?

皆さん、性行為の時にコンドーム使うでしょ?あれって性病の予防ももちろんありますが、大きな目的は妊娠しないってことですよね。避妊のためにピルを飲んでる人もいるでしょう。実は、同性愛者が生まれることで人口がネズミ算的に増えるのを抑える役割をしているのではないかということです。例えば、4人の男の子が生まれます。上の3人がストレートで結婚して子供を産む、そうすると人口は3人増えますよね。だけど、それ以上に子供を持つこともあるわけで。それがどこの家庭でも行われば、世界の人口はどんどん膨れ上がって食料が足りなくなる。そうならないためにも、子供の中に大人になって子供を作らない人間が必要になってくる。つまりは沢山子供がいる家庭の末っ子になればなるほど同性愛になる確率が増えるというのが一説。

次にジェームスは、アリの話をします。アリは人間と同じで共同体に重きを置く昆虫なのだそうです。一枚の写真が見せられ、1匹は小さな働きアリ、もう一つは働きアリの3倍以上の大きさを持つ兵隊アリが写っています。実はこの2匹、同じ女王アリから生まれてDNAもほとんど変わらない。ではなぜこんな違いが出てくるのか?それは、その女王が住む共同体がどのような状況にあるかで決まるのだそう。例えば、アリ塚が他のアリや昆虫から襲われている、そんな時は兵隊アリが生まれるようにし、アリの人口が増えてエサが少なくなってきていると、働きアリを多く生むようになっているのだそう。もちろんアリの女王が頭で考えてそうするのではなくて、自然的にそうなるです。

これが人間にも言えるのではないかと、ジェームスは考えます。ジェームスのゲイの息子は長男で、最初に示した人口を制御する機能としての同性愛には当てはまりませんよね。だって、一番最初の子供ですから。では、なぜ息子はゲイになったのか?ここでジェームスの奥さんが長男を妊娠した時の話になります。実は長男がおなかにいる時に奥さんは乳がんの宣告を受け、治療をすることになったのです。つまりは、自分の体が攻撃されている状態。そんな出生前のストレスが、DNAの中にあるといわれる「同性愛スイッチ」をオンにするのだと。「私は生き延びれないかもしれない。その時に誰かが代わりにこの家庭をつなげる役目にならなくては。常に戦うような人じゃなくて、頭脳を使って穏やかにまとめ上げれる人が必要になる。」そんな危機的状況に体が反応して「同性愛スイッチ」を作動させる。

さて、このDNAの中の同性愛スイッチ。ジェームス曰く、みんなが持っている可能性があるのだそう。ただ、そのスイッチが入るかは生まれる前の環境が大きく作用をしているのではないかとうこと。そして同性愛スイッチが入ると、生まれてくる子供は攻撃的な面がなく、思いやりが深く、感情を上手くコントロールしてみんなを束ねる力を発揮する人になりやすいのだそうです。それだからか、独独身女性がボーイフレンドを探すときに繊細で、話も聞いてくれて、ユーモアもあるあの男性、完璧なのにゲイなのよね。って言うのもうなずけますよね。

どうです。面白いセオリーだと思いませんか。ジェームスが最後に言う通り、この説はまだ未発達の段階。確かに、そうかもしれません。だけど、このように考えていくと、同性愛は自然に生まれてくるものであって、特別でもないと思うと受け入れやすくなりますよね。

このスピーチ、この説を彼が実証したいというものでは思うんです。それは、最後のところでわかります。世界には同性愛者だからと言って死刑になる国、懲役になる国がある。また、同性婚が許されるアメリカであっても今でも同性愛者だからと言っていじめらる子供が多いのも事実。統計では29%の十代の同性愛者の子供が自殺を試みるのだそう。

つまりこのスピーチは同性愛者を持つ親へのメッセージなんですよね。自分の子供が同性愛者だったからと言って、自分の子育てが間違ったのではないかと、自分を責めないで。同性愛者になるということはDNAが自然に決めたことで、そこには何の罪もないし、当たり前のことなんだからと。また、自分の子供を自然に逆らって無理に異性愛者にさせないでと。

久しぶりに心震えるスピーチを聞いて、どうしても記事にしたくて書きました。皆さんにもこの感動が伝わればと思います。

2 thoughts on “同性愛は環境によるものか遺伝よるものか”

  1. 物凄く興味深かったです。私が今住んでいる中東のとある国も同性愛のカップルは見た事がないです。男性同士で手を繋いで歩いていたりカフェで横並びに座ってお茶を飲んでいる風景は見ますが、あれは友情らしく普通の光景だそうで。どこかに必ずいると思うのですが、絶対にオープンにできないんじゃないかな、と思います。宗教的な事のようなので色々言いたいことはあるけれど控えますが、、一言で片付けると、誰が好きでも別に良いじゃん(´Д`)と。

    1. メッセージ、ありがとございます。

      そうなんですよね。中東にもゲイもレズビアンもいる、だけどそれを隠して生きなくてはいけないというのは辛いですよね。

      そっか、中東の国に住まわれているんですね。同性愛者問題だけでなく、習慣も日本人にはなれないものもありますか?

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