週末が終わって、月曜日の朝はすっきりと晴れたドイツ。やっぱり太陽が朝からあるのって幸せ感が増しますね。今日はユリ君が少し遅めの出社だったので午前6時の起床。いつものパンと、チーズまたはハムの朝食で出かけて行きました。残された僕は、日記をつけて、ドイツ語を勉強して、花の水やりが終わってこのブログを書いているところです。天気もいいのでこれを書いた後に10km走ってきたいと思います。
土曜日は残念ながら雨の天気で車で大きなスーパーで買い物に行ったほかはユリ君とおとなしく家で過ごしてました。夕飯にはユリ君がお得意のピザを生地から作ってくれておなかも大満足。そして次の日は朝は少し曇っていたものの午後から晴れたのでユリ君とサイクリングに。今回は前回とは違うルートで北海に。
北海と聞くと僕は中学校で習った北海油田ぐらいしか思い浮かばないのですけど、大陸棚のおかげでドイツ側は遠浅なんですよね。なので、潮の満ち引きが激しく、引き潮の時はかなり大きな干潟が顔を出します。潮風と干潟の泥を歩くのは健康にいいとのことで保養地としてドイツの高齢者の人を中心に人気の観光地なのだそう。
今回のところは入り江なのでそこまで観光化されてはいないのですが、多くの人が自転車やバイクで訪れていました。自転車に乗って1時間半ほどして北海を前に休憩。向こうに見えるのはどこの都市かとユリ君に尋ねると”オランダ”だそう。遠泳すれば着ける距離にほかの国があるって、島国育ちの僕には不思議な感覚でした。大陸に住むってこんな感じなんですね。
今回は短めで2時間でサイクリングをストップ。いい汗かいたし、何か冷たくておいしいものでもと思い、作ったのが。
後ろに写りこんでいるものでバレてしまったかな?そう。スイカジュース。
スイカジュースって聞きなれないですよね。けど、冷蔵庫に半分のスイカが数日置いてあるし、甘みも十分だろうから作りたいという欲求にかられちゃったんです。
スイカの飲み物で思い出すのは僕の大好きな作家の江國香織さんの1つのエッセー。彼女がアメリカに留学をしていたときに近くにあったフレンドリーズというお店で飲んだというスイカシェーク。この中で確か、ぼんやりと甘いその飲み物を気に入って飲んだということが書いてあったんですよね。たぶんね、あれは”泣かない子供”っていうエッセイ集の中に入っていたんだと思うな。これを読んだのは高校生のころで”ぼんやりと甘いスイカのシェークってどんなもんだろう?”ってよく考えていました。
そんな僕がスイカジュースを始めて飲んだのが、19歳の時。アメリカに単身で渡って語学学校に通っていたカリフォルニアのフレズノで。友達になったヨーコと何にもないダウンタウンにバスで出かけ、暑いからとカートでジュースを売っているおじさんを見つけたとき。そこにたくさんのジュースの種類とともにスイカジュースが置いてあったんです。わき目もふらずに即、スイカジュースを頼むとものすごく大きなカップに薄い赤の液体をたっぷり入れてくれるおじさん。味は本当にそんなにも甘くないスイカをそのまま絞った味。ぼわーっていうのがこのジュースを表すのに1番しっくりとくる言葉だなって思いました。それから特にスイカジュースを飲むこともなかったのですが。
今回はスイカだけでは物寂しくて、味がフラットになりそうだったのでライムを絞り入れることに。
作り方は本当に簡単。スイカ半分を綺麗にスプーンで取り出してそこにライムジュース1つ分をいれる。あとはジューサーでもミキサーでも液体にしてしまえば出来上がり。
今回のスイカジュース。今までになおいしさで、最初は飲むのを拒んでいたユリ君もおかわりをしたほど。ポイントはライムと十分に甘いスイカを使うことのようです。夏っていいな、そしてどことなくノスタルジックになってしまいそうな味です。