自分の生活に本当に必要なもの

今日の朝は深い霧でおおわれています。朝焼けの時は少し視界も良かったのですが、午前10時半の今は15m先は白い世界に。先ほど買い物にでかけたのですが、水分を多くまとった空気のためか肌に厳しい寒さを感じました。

でかける前に窓を開けて温度をチェックしたので、薄着ではなかったのですが顔や耳は少しジンジンとしてしまうくらいに。12月をもう少し出迎えるので、これもしょうがないのかも。大事なのはそれに対する防寒でしょうか。幸運にもユリ君のお母さんのおさがりの真っ赤な冬用のジャケットを去年もらったので、上半身は寒くないんですけどね。おさがり、、、。そういえばドイツにきてかなりのおさがりをもらったなって。ユリ君からも履けなくなったジーンズだったり、ユリ君の両親からは布団とか、手袋だとか。

人って状況に応じて変わるものなんだなってしみじみお思います。

僕が高校生の時は”自分のブランド”のようなものがあって。この人は、アールニューボールド、あの子は、APCとかね。それで、なるべくブランドが被らないようにしていた、十代の日々。僕はポールスミス、GUESS, PPFMだったかな。バイトもしていたし、家にお金を落とす必要もなかったのであの頃は値段が高くても買えていたんですよね。今から思えば、”何もそんなにもお金使わなくても。”と思う事なんですが。けど、そのほとんどを今でも着れるので、値段の分物持ちはいいのかもしれませね。

もちろん、今でもファッショナブルでいたいなとも思うし、自分で洋服を買うこともあります。だけど、ブランドだから買うという事が無くなったように思います。自分に似合う物、長く着れそうなものを、自分の納得いく値段で買う。そんな買い物の仕方かな。

ドイツに引っ越してきたのが8月の終わり。ダンボール10個に必要だと思えるものを詰めてここに送りましたが、いまだに未開封のまま。それには理由が。ユリ君の仕事場までここから今は車で40分ほど。それをユリ君は変えたいらしく、会社の近くの町に引っ越しを考えていると言われたんですね。その時の雰囲気から言うと”いい物件があればすぐに!!”というもので、すぐに引っ越すになるのならこのままはこの中に入れておいたほうがいいかな、と放置してたわけです。

けどこのユリ君の言う、”いい物件”と言うのがかなりハードルが高いようで、”ここは暖房効率が悪すぎる。””ここは、家賃が高すぎる。””ここは中心地から離れすぎている。”とで一向に決まる気配なし。

それで気が付いたんですけど、結局は自分の生活に本当に必要なものと言うのはあんまりないのかなという事。だって、あの10箱は引っ越しの際に断捨離をしてこれはこれからの生活にいるであろうなと思って持ってきたけれど、それから3か月。この箱を開けずに生活をしている自分がいる。なんかそう思うと、人間、身一つでどうにかなるもんだなって。

けど、何が必要不可欠かなって思うと、本、音楽、映画。もちろん、衣類や食料品などの生活必需品はいりますが、、、。だけど今の時代、音楽と映画やドラマはネットがあればいつでも見られますしね。といいつつ、今は本も電子書籍か、、、。けどやっぱり、一つだけと言ったら本になるのかな。

想像の世界に行ける本はやっぱり、捨てられないですよね。何か辛いことがあっても、本を読めば少しの間でも違う世界に意識が飛んでいけるし。本の物語や主人公から人生を疑似体験して学べることも多いしね。

そんなことを考えながら今朝の買い物に行った僕でした。霧の日は周りが見えないぶん、自分の考えにフォーカスが強く当たるようです。

ちなみに今は朝に日本の面影を朗読し、夕飯を作るときには江國香織著、東京タワーを一章、夕飯の後のくつろぎの時間に村上春樹のエッセイを数ページ読んで過ごしています。少しづつ読む、味わって読むというのが最近の僕の読書のお気に入りです。

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