月曜日の朝は、雲が多くは見えますが所々に空の青さも見えているドイツ北西部です。ただ、時に突然に雨が降ってきたりと予断を許さない感じで外に出るタイミングがどうも取りにくい感じもあります。それでも、青空が少しでもあるというのは心への余裕が生まれますよね。
さて、今日のブログがどこから来たのかわかる人は、かなりのディズニーファンかと。これ、不思議の国のアリスからのセリフの一部なんですよね。帽子屋と、ウサギが、”なんでもない日、おめでとう。”ってお茶会をしている時ですね。誕生日なんて365日のうちで1日しかない。だったら、残りの364日の何でもない日をお祝いしたほうが楽しいじゃんってことらしいです。確かにね、逆転の発想って面白いですよね。
さて今回、僕がんなぜこのタイトルにしたかと言うと、それは先週の土曜日。いつもの時間よりも遅めに起き上がったのが朝の8時半。悪夢にうなされて決していい目覚めではなかったのですが、、、。隣を見るとベットは空。ユリ君はどうやら先に起きているようです。
顔を洗おうとバスルームに行くと、穏やかな太陽光線が摺りガラスの向こうから入ってきていてセントラルヒーティングのその部屋の中はほど良い温度。
”あー。なんて幸せなんだろう。”って思ったんですよね。何もなかったのに。本当に突然に。
そんな日ってありませんか?別に特別な事があるわけでもないし、何かもらったりしたわけでもないのに、”うわー。幸せだな、僕って。”って思う日が。僕は年に1-2日ぐらいあるかな、こんな日が。
そんな日って本当に何でも、どうでもいいことが”いいなー。”って思うんですよね。外の風景とか、朝ご飯の紅茶の香りだとか、シャワーの温度とか、観葉植物が水を吸って土が湿り気を帯びるとか、本当にいつも見てたり、触れたりしているものが嬉しかったり、幸せを感じたり。なんなんだろう、あの感覚は。だけど、そんな日は”人生って、素晴らしい!!”って叫びたくなるような衝動に駆られてしますんですよね。
そんな朝から始まったので、1日中ワクワク感に覆われていて、最近毎日のように来ている配達屋さんが今まで僕の事をユリ君と思っていたけど(ユリ君宛の荷物を僕がいつも受け取るので)、この日は僕宛の小包をユリ君が受け取って、”そっか、君がユリ君で、いつもの子がTakなんだね。”って納得して帰って行ったことや、昼に作った僕のスープが本当においしかったこと(ジャガイモ、タマネギ、インゲンをベースに水煮のトマト缶で煮たもの。)が何か特別なことに感じられて、その配達員さんや、スープをいとおしいなって思ってしまうほどに。
なんでこんな気持ちになるのかな?何かきっかけでもあったかなって考えたとき、そういえば、、、。
海外に住んでいる人ならわかると思うのですが、ユーチューブって本当に日本の情報を手に入れる時に便利ですよね。中には日本で放送されたものがほぼその1時間後には見れたりして。本当は著作権とかで駄目なんでしょうが、、、。観てしまいますよね。
その中で、”あなたへのおすすめ”みたいなのが出てくるでしょ?そこで見つけたもので、何気なく見たら、、、、。号泣したものがありました。もしかしたら、このユーチューブの影響かな?
そのテレビ番組とは今年の9月末で放送を終了した、テレビ東京制作の”世界!ニッポン行きたい人応援団”っていう番組なんです。
なんでも海外から日本に行きたい人をフェイスブック上で募集を募り、その中から選ばれた人が来日するというもの。僕が見たのは少し違って、ポーランドで開かれている日本祭りに遊びに来ていた女の子にインタビューをして、その子の日本の木造建築や文化に対する熱い思いにスタッフが感心して、日本旅行をプレゼントした形式でした。
この、13歳のポーランドの子の、あまりの喜びを素直にあらわす表情や身振り、純粋な気持ちがあまりにもストレートの僕の胸に突き刺さって、涙を出しながら見てました。
こんな気持ちの時あったな。この感情って大人になると心の奥深くに隠してしまうけど、もう一回掘り返さなきゃなって思いました。
たぶん、このテレビのタイトルと13歳ポーランド少女で検索すれば見れると思いますよ。
時に泣くことって大事ですよね。ハンカチを片手にご覧ください。