精神病がもたらす恩恵

何かが上手くいかない時ってありますよね。しっかりとやったのにこの結果ってないよね、みたいなそんな気持ちになるとき。昨日が何となくそんな気持ちを引きずる日で、そうするとすべての物事がうっとうしく思えてしまって、気分まで沈みがちに。すべての悪いことが関連しているかのように錯覚してしまって、”あー。負の連鎖だ。悪いことって一気に起こるよね。”なんて思ってしまいません?

しかも、ユリ君にまで何となくつれない態度をとってしまったり。36歳なのに大人げないですよね。甘えているといえば、聞こえはかわいいけどね。

そんな日の翌日、朝を起きたら何となくスッキリしていました。”あー。何かひとりで空回りしてたな。”って。もっと長い目で物事を見ていく力が必要だったみたいです。確かに今は問題で、気分を害しそうなことだけど、これがあと半年や1年という長いスパンで考えるとそこまで問題ではないなって。それなら、今の時点でウダウダしてたって時間の無駄なって。そしたら、霧が晴れるみたいに視界が開けました。

何か困難にぶつかるとどうしても、自分の殻に閉じこもってしまいますよね。深くも考えもせずに、”これは無理だ。そんなのは出来ない。”ってほかの人が差し伸べてくれるアドバイスを拒絶したりして。僕にはそういうところがあるので、いつも反省するんですよね。だから、今回は少しだけその殻から出る練習だな。って。人生って学ぶこと多いなー。

さて、最近読み終わった本があって、これが面白かったのでご紹介を。

ナシア・ガミー著、一流の狂気 心の病がリーダーを強くする という本。写真にある4人が誰かお分かりですか?日本でも有名な人物ばかりですよね、ガンジー、ヒトラー、J・F・ケネディーにウィンストン・チャーチル。

 

 

うつ病って、今よく耳にする精神病ですよね。世界では推定3億5000万人が患っているとみられているんです。これって日本の総人口以上だし、癌の患者さんは世界で1270万に程で、認知症の患者さんが世界で3560万人なので、その数の多さが一目瞭然ですよね。精神的な病気と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人が多いのは事実、だけど精神病って意外と自分がなっていたり、友達や家族も気が付かないうちになっていたりするもの。それをもっと身近に知るということが今の世の中には必要ではないかと僕は思うんです。

かといっても、医学書読んで詳しくその症状や対処法をと言っても、面白くありませんよね。じゃ、世界で有名な偉人や、人物が実は精神病で苦しんでいて、その精神病があったがゆえに国民のリーダーとしての才能を発揮できていた。そう考えると、精神病というのは使いようによっては物凄いギフトにもなりえるという事を書いたのがこの本なんです。ね、面白いでしょ。

まずは、この作者の略歴を。著者のナシア・ガミーさんはイランのテヘランに生まれましたが幼いころに家族でアメリカに移住。大学では歴史学を専攻。その後、脳外科医だった父の影響もあってか、医学の道を進みます。また同時に哲学も学んでいます。なので、お医者さんとしただけの観点からでなく、様々な角度で物事を見て、書けるのも彼の本の面白かと。

ここで取り上げられている人物は、ほとんどが躁うつ病を患っていたのではないかとナシア・ガミーは考えています。その人物たちはアメリカ南北戦争で活躍したウィリアム・テクムセ・シャーマン、ケーブルテレビニュースを作り上げたテッド・ターナー、第2次世界大戦で勇猛な指揮をしたイギリスの首相、ウィンストン・チャーチル、アメリカ大統領、エイブラハム・リンカーン、非暴力・不服従でインドの独立運動を指揮したマハトマ・ガンジー、ダラスで銃弾に倒れたジョン・F・ケネディ、第2次世界大戦でナチスドイツを率いたアドルフ・ヒトラー、公民権運動の指導者として有名なキング牧師。

ね、名前を挙げただけでも、”え!!この人もそうだったの?”っていう人が出てくるでしょ?もちろん、この中には公には精神病を患っていたと言っている人は多くはないのですが、著者が精神医学の診断の証拠として取り上げられる4つの項目、症状、遺伝、疾患の経過、治療に重点を置き、様々な文献を調べて得た情報により彼らが精神病であったと裏付けしていきます。

内容を細かく話していくときりがないのですが、面白いのは、このような精神病を患ったリーダーは国が安定しているときは、どちらかというとその力がうまく発揮されずにどちらかと邪魔者扱いされることが多く、ただ、国が不安定で何かの危機に面している時にはものすごくその才能を開花させるという事。これはウィンストン・チャーチルの項を読むとわかります。本当に面白いですよね。

後は、精神病とうまく折り合いを合わせることが出来なくて、制御不能になってしまったヒトラーの話だとか、世間で非難を浴びたジョージ・ブッシュのイラク侵攻。世間では頭が悪く、精神疾患があるからあんなことが出来るんだと非難する人もいますが、実は彼は精神的には健康で、頭の良さもある。ただ、そのような精神的に健康な人は危機の間面で思ってもいない誤った判断をすることが多い、それがジョージ・W・ブッシュがいい例だと言っているんですね。面白いでしょ。

確かにこの本は少し噛み応えがあるので、時間がかかるかもしれませんが、面白さと奥深さはありますよ。

精神病を病気だと思わずに、うまく付き合っていけば有効利用できる。これってものすごく、面白い考えですよね。

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