ちょっと期待しすぎたかな

またしても、月曜日。週末はどうしてこんなにも早く過ぎてしまうのでしょうね?皆さんがいいスタートダッシュを切れていたらいいのですが。月曜日の過ごし方って大事ですよね。これから続く5日間を左右するのは月曜日の在り方が重要だなって。

僕の月曜日の始まりは、、、。悪くないかな。実は今日からまた1週間ユリ君が出張。これが最後の出張なのでもう少しの我慢ですが、普段ふたりの生活が当たり前の中にあって、突然そこからユリ君がいなくなるのは正直さみしい。ただ、ひとりで過ごせる時間が増えるということに喜んでいる自分がいるもの事実なのですが。

天気は週末から愚図ついていて、曇りが多い日が多いです。だけど僕が今日の朝に駅まで歩いていくときには晴れ間がきれいだったので、良しとおもうのですが。あとは気温がもう少しだけ上がってほしいというのが切なる願いかな。今が14度で、曇り空と合わせるとまるで秋の終わりのような感じ。秋にはその哀愁があるのに、その哀愁がないものだから僕はどうしても、このような天気は苦手です。

最近なぜか、魔女に縁があるんですよね。なぜだろ。2週間前まで、魔女なんて考えてもいなかったのに最近は魔女についての事をよく考えてしまっているんですよね。しかもそういう時に限って、魔女に関連するものが次々と現れて。たとえばアマゾンで本を探していたら、本の一覧の中に”魔女の12ヶ月”とう本が出てきて、その内容が面白そうで近く日本からくる友達に頼んだり。ユーチューブを見てたら、右側のおすすめの映像で、魔女の宅急便の原作者の角野栄子さんのインタビュー映像が出てきて、その中で魔女の宅急便の原作の読み聞かせの部分があって、その言葉の柔らかさと、物語を喚起させる文章の瞬発力、そしてハーモニー心が震えて、ブックオフで注文してしまったほど。なんなのだろう、この魔女ブームは?

やっぱり、魔女で有名なドイツに住んでいると魔女の影響が強くなるんでしょうか?

けど、魔女の生活って面白そうですよね。大体において町の外れや、森の中に住んでいて黒猫と一緒に住んでいる。森の産物や薬草で薬を作っていたり、かなりの自由人。もしかしたらそのような姿に僕はあこがれを抱いているのかもしれませんね。僕の妹は小さな時に魔女の宅急便のキキになりたくて、飛ぶ練習をしていました。だから何となく、魔女は妹のものだと思っていたのですが、僕にもその憧れはあったようです。

どうなんでしょう。僕は自分が同性愛者だからかはわかりませんが、小さなころから憧れるのが男性も、女性も、どっちもあったんですよね。性別にとらわれずに、面白そうな人間に物凄く興味があったんです。たとえば、6歳ごろの時には昭和天皇が好きでした。その不思議な天皇という存在に面白みを感じていたようで、亡くなった時にはテレビでその葬列を見て泣いたり、政治家の土井たか子さんがカッコいいなと思ったり。チェンジマンという戦隊ものがテレビであっていた時は、男役のブルーペガサスと、女役のホワイトマーメイドのどっちにもなりたかったり。

それだからか大人になっても憧れる人間は男性だけじゃなくて、女性も多いんですよね。そのひとりがサンドラブロック。もう、ずっと好きなんです。

その彼女の最新作が劇場で公開されて、これは見なきゃ!!と息を荒くしていたのですが、僕はロンドンにはもう住んでいないんですよね。住んでいたら同じくサンドラ好きのKちゃんと一緒に映画館で見ているはず!!ただここはドイツの北西部の小さな町。しかもドイツってアメリカ映画もほとんどドイツ語に吹き替えにしちゃうんですね。悲しいことに。字幕というのがほとんどないよう。ただ調べてみたら僕の前に住んでいる街にある映画館で日曜日に1本だけ英語の映画を英語で上映するシステムがあって、今回はそれがサンドラ主演のオーシャンズ8だったんです。

ユリ君が誕生日プレゼントの一環として連れて行ってくれました。やさしいユリ君。いつもは僕たちの起床時間は5時45分。8時間、睡眠時間を取りたいユリ君は午後9時半にベットに。もちろん、ぼくもそうなんですが。ただ、映画は午後8時15分スタートで、今住んでる町から35kmも離れているんですね。ということは帰り着くのが夜の11時過ぎ。それでもいいよという優しさ。

ジョージクルーニーが主演であったオーシャンズ11,12,13のフランチャイズで今回は女性だけのキャスト。他のオーシャンズのように、大怪盗がメイン。

しかも、僕のもう一人の好きな女優であるケートブランシェットも!!この映画の製作が始まったころからずっとアップデートをチェックしたりしていたのです。

うーーーん。期待をかけすぎてしまったのかな、、、、。ちょっと期待外れだったというのが正直な感想。確かに8人の女性がかっこよく描かれているし、衣装やセットもよくできている。ただ、もう少しコメディー的なところを期待した自分がいました。シリアスな映画としてはエンターテイメント色が強い、だけど笑いがふんだんに散りばめられてるというのでなくシニカルなユーモアがほんの少しという感じかと。あと、最後の種明かしがオーシャンズ11の時のように”あーーー!!”っていうのが弱かったなって。

悪い映画ではないんですけどね、期待をしすぎた自分がいけないなって。けど、サンドラブロックも、ケートブランシェットも素敵でした。

 

ちなみに前の記事で書いた僕の手作りキャンドルホルダーは火を灯すとこんな感じです。

 

 

寒い時は暖かな場所で

まだまだ寒さは続くようで、今日もマイナス10度。いつもこんなに寒くなることはないんですよ、ドイツの北西部は。だけど寒さには耐えれるような家の構造なので外に出なければ寒さを感じることはほとんどないのは有難い。窓を開けて空気の入れ替えをしても、”冷たいね。外は。”位でそこまで驚く気温でもないのかな、マイナス10度。”って思って買い物に昨日でかけたのですが、寒かった。

もちろん、厚手のコート、手袋、マフラーをして防寒体制完璧で外には出たのです。最初は良かったんですよ。太陽は照り付けているし、空気は澄んで冷たくて新鮮だし。ただ、風も強くて少しずつ少しづつ体温を奪われていくのを感じるんですよね。”うわー!!極寒!!”じゃなくて気が付くと、”あれ、親指が恐ろしいほどに冷たい。”とか、”ジーンズが何となく半分凍ってそうな感じがする。”みたいな徐々に来るマイナス10度の恐怖。スーパーまでの片道は歩いて8分ぐらいでもそう感じたので。今週は徒歩30分のところへの買い出しがないことにホッと胸をなでおろしました。

今日も風がかなりの強さで拭いていますが晴天。太陽の光があれば気分も明るくなるのでいいかなと落胆的な僕。ただ、イギリスはマイナスの温度に加えて雪も降っているようで、普段雪なんて積もることのないイギリスはてんやわんやらしいです。学校が休みだったり、高速が閉鎖、公共の交通機関が一部麻痺などかなりのダメージを受けているようです。

そんな寒さを忘れたくてではないですが、最近見ているのがビリー・ボブ・ソートン主演のアマゾンドラマ、GOLIATH。邦題はそのままかなって思ったら、弁護士ビリー・マクブライドと90年代を彷彿させるタイトルでした。

このドラマのロケーションがアメリカのサンタモニカ。毎日が夏かっていうショットばっかりで、画面の中で夏気分を楽しみながらこのドラマの中毒性にもハマっています。

物語は大酒のみのアル中気味のビリー。元々かなりやりての弁護士で、自分の名前が入った弁護士事務所を持っていあたほど、ただそこを辞めて酒を飲みながらモーテル住まいをしています。そんなある時、ある事件の弁護を本当にひょんなことから受けることになり、訴訟相手の弁護は元職場で、今は世界でも屈指の弁護士事務所。まさに旧約聖書のダビデとゴリアテの感じ。

ビリー・ボブ・ソートン、皆さんご存知ですか?映画好きの人は知っていると思うのですが、、、、。アンジェリーナ・ジョリーの元夫で、サム・ライミ監督のシンプル・プランだとか、ハル・ベリーがアカデミー賞で最優秀主演女優賞に輝いたチョコレートの相方役、アメリカのテレビシリーズのファーゴの主役とか、うーん。知らないかも、、、みんな。ジョージクルーニータイプで、昔はパッとしない感じの風貌だけど年を重ねるにつれて味の深い顔になるタイプで、このアル中で少しうらぶれている感じがこの役にぴったり。日本の役者さんでまさにぴったりな人が、渡部篤郎さん。似たような雰囲気が漂っているんですよね。

後、この周りを固める脇役のキャラクターの濃さ。法廷の弁護ドラマだとシリアスさが濃くなってしまうけれども、ビリーの周りで働く人たちの少しだけ笑えちゃうような設定だとか、役割が本当にこのドラマを特別なものにしています。それに比べて、敵対する弁護士会社は人間の黒い部分と影の部分を描き出していてその対比が面白い。バランスの取れたドラマだなって思います。

8話で1シーズンが終わるのであっという間なのですが、シーズン2が今年放映されるとの事。気になりますね。

ファッションは自分と世間の境界線なのか、それとも真逆なのか

最近、髪の毛のセットが決まらなくいて悩んでいるんですよね。長年僕のブログを読んでくれている人はご存知の通り、ミニが僕の専属髪切り屋さんなので遠く離れている今、誰が僕の髪を切ってくれるのかと言う話。再三、ユリ君に髪切ってみないってミニが専属になったように今度はユリ君を僕の髪切り屋さんに育てようとしているのですがなかなか首を縦に振ってくれないんですよね。だけど、最近のぼさぼさ感がユリ君も気になるのか、”髪伸びすぎだね。どうする?”って聞いてくるので今週あたり再度おねがいしてみよっかなと考え中です。僕のポリシーではないんだけど、髪を切ってもらうからには文句は言わないって決めてるんですよね。”ここをもう少し短くして。”と言う事は言いますが、決して”この髪型ダメ。”と言う事は言いません。そこはね、分け前てます。だから、ユリ君お願いします。

 

髪型も洋服も時代によって変わりますよね。高校までは髪をおろしていたんですが。アメリカに行ってからずっと短い髪でジェルで整髪をするスタイルを保っていたのですが生え際も上がってくるし、新しい髪形が僕にも必要なのかなって思案中。せっかくなら似合う髪型で街を歩きたいですもんね。小学校の時以来のツーブロックにしよっかな、、、。

洋服はね、買い足さなくても十分に今まで生きてきた分の年数分服があるので問題ないかと。そうなんです。物持ちがいいタイプで、いまきているTシャツも考えてみたらサンフランシスコにいたときに買ったものだから16年ぐらい着ていることになります。襟も伸びていないし、虫食いもなし、またメンズって流行り廃りがあまりないのでそこも長く着れる要因かと思います。

最近あるドラマを見ていて、”ファッションて大事だよね。自分と言うものをある意味で世間に見せつけるものかもな。”って思ったんですよね。このドラマ、アマゾンのオリジナル作品。なので、日本のアマゾンでも見れると思うんです。ちょっと待ってくださいね。調べます、、、、。

見れます!!と言う事は世界中のアマゾンで見れるのかな。タイトルはマーベラス・ミセス・メイゼル。英語題もそのままです。

このドラマは50年代のマンハッタンが舞台。ミッジ・メイゼルはユダヤ人の中流階級の上部の両親(父が大学の数学教授で、母は専業主婦)に育てられ、今は階は違うも同じマンハッタンのアパートに住んでいます。ミッジも母と同様に専業主婦で夫と子供2人の誰もがうらやむ幸せ家庭の象徴的な生活を送っていました。そんな彼女に転機が。ひょんなことからスタンドアップコメディアンを目指すことに。

このドラマはまだシーズン1しか作られていなくて、8話だけ。だからすぐに見れちゃう、だけどそんなに早く見るともったいないというジレンマにかられながら1週間もたたないうちに見終わってしまいました。見終わって感じるのが不思議な幸福感。地上からわずか3cm上を浮いているそんな気分にさせてくれるドラマなんです。

1番最初に気になるのが50年代のファッション。これがお洒落すぎて。肩のラインを作っていないサテン生地のような真っ赤なコートや、スカートの部分がふわりと膨らみ気味でウェスト部分がきっちり絞られた紺のワンピース、それに合わせられたネッカチーフ、飾り付きの背の高い帽子、男性のファッションも素敵なんですよね。薄いグレーのツイードのブレザーとか。ファッションだけでなく家具ももちろん50年代。カラフルな色彩がこのドラマを明るく彩っているのは間違いありません。

ミッジのキャラクターはもちろん脇を固める登場人物も一癖も二癖もあって好きにならずにはいられません。ミッジの両親。僕らの関係で言うと感情的で考えすぎな母ローズは僕で、堅物で風変わりな父親エイブはユリ君。男性によく間違えられる、言動も服装も男性的なスージー。すべてのキャラクターがチャーミングでシニカルで、何となく自分を映し出していたりして見入ってしまうんです。

いつもの日常をほんの少しカラフルに、笑いあるものにしたいのならぜひおすすめします。人生って悪くないものかもって思わせてくれるドラマシリーズです。

ドイツ語のマーニー

薄いグレーの水彩絵の具を白い雲に流し込んで、その雲を空中に撒いたような空が今日の北西部のドイツには広がっています。家の前のヨットの帆先にある赤い帯状の布を静かに揺らしているほどの風が外では吹き、肌に伝わる温度は冬のそれで。穏やかに暖かい僕の部屋からのその景色は心を静かにしてくれます。

隣では3つのコンピューターの画面を駆使して、ユリ君が家から仕事をこなしています。ユリ君が家で仕事をすることはあまりないのですが、今日は午後にこの近くで行かなければいけないところがあると言うので、午前中はホームオフィスで仕事をし、その後出かけるのだそう。いつもいない人が、その空間にいるのって非日常感があっていいですよね。もちろん、週末はユリ君がここにいるんですけど、仕事はしていないので。なので、今2人だけのリビングには方カタカタとキーボードを打つ音だけが、小気味に響いています。

冬や秋の良さって、ここにありますよね。心を穏やかに、静かに過ごすことに。

春はたくさんの植物や動物が長い冬を乗り越えて一気に活動するので空気がどことなく活発的で、晴れた日には外に出たいという衝動を抑えられなくなるし、夏は暑さで元気がいっぱいといった雰囲気があるでしょ?春と夏が子供時代で、秋と冬は大人時代、そんな感じが僕の中ではあるんですよね。

だから、秋と冬は僕の大人レベルが少しだけ上がる気がするし、穏やかに老後を過ごす人のような心持になってしまいます。もちろん、クリスマスやお正月などのイベントがあるのも冬ですが、そのイベントはどちらかというと家族はごく親しい人達との集まりで、暖かな家の中で起きるので、夏の砂浜や、春のお花見とはまた違った雰囲気だなって。

子供向けのものの中にも、大人が楽しめるものってありますよね?例えばディズニーだったり、ジブリだったり。けど、もう少しだけそれを深く見てみると、子供向けだけど中身は大人みたいなものがあると思うんですよね。サンテグジュペリの”星の王子様”とか、ノルウェーの高校の哲学教師であるヨースタイン・ゴルデルが少年少女に哲学の手ほどき用に書いたソフィーの世界とか。子供の時でも楽しめるけど、大人になってまた読んでみるとその奥深さに感心し、共感できる物達。

僕が、”崖の上のポニョ”を見せたことでユリ君はジブリの存在を知ったのですが、それから”ハウルの動く城”と、”もののけ姫”は見たんですよね。僕がいつも、”ジブリにこれは面白いよ。見ようよ。”って言っていたからだと思うのですが、プレゼントが。たくさんのジブリ作品が。

その中に僕の見たことのない作品が一つ。それが、”思い出のマーニー”。

プレゼントにはくれたものの、あまり一緒に観る気はないようなので一人で見ることに。もちろん、まだ見たことない”思い出のマーニー”をチョイス。

ただ僕、機械の操作とか苦手なんですよね。いつも何か変なボタンを押してしまって、ユリ君やミニの帰りを待って助けてもらうというパターンが多くて。なので今回、マーニーを見始めると音声がドイツ語だと気が付いたのですが、そのまま見ることに。

タンタンの冒険でドイツ語のリスニングをしているわけだし、1時間40分の長丁場だけど大丈夫だろうと見始めました。

ジブリの映画の好きなところは、”あー。こんなところに住んでみたいな。”とか、”この食べ物を食べたい。”とか、”こんな人と出会えたら、面白いな。”っていうと所が一つの魅力だと思うんですよね。今回は、杏奈が夏を過ごした家にどうしても住みたくなりました。杏奈の部屋からの景色とか、机の上のランプ、今のストーブ。バルコニーも家の外観も素敵だし。家の前には家庭菜園。住むならここかなって思えちゃうほどに。

後、ドイツ語がこのアニメはしっくりくるなって思ったのも一つです。もちろん、ロケーションは日本の北海道のようですが、杏奈とマーニーのドイツ語の声がよく合ってて違和感なくドイツ語で楽しめましたよ。

理解度は、思ったよりもわかるなっというのが感想でしょうか。途中で分からなかったのが、杏奈が自分の家でお母さんの貯金通帳か何かを見つけてお金が振り込まれていることにショックを受けた下り、時に出てくるお葬式(お父さんが死んだと思ってました)、マーニーと杏奈が雨の中で言い合った時の内容が上手く分からなかったんですよね。ただ、最後の方で杏奈が今まで僕がお母さんだと思っていた人を、”おばちゃん”と呼んだので、彼女が本当の母親出ないと事がわかり、その後の話からお葬式は両親のものだったという事もわかってスッキリ。マーニーと杏奈の言い合いはたぶん、”もう、さよならだわ。”みたいなことだったのではないかと考えています。

この映画、そんなに何かが起きるわけではないんですよね。穏やかに、静かに、そして画面上はいつも少しだけ肌寒さを感じるんです、それが夏のシーンでも。このアニメは大人が見るべきものなんだなって思います。日常につかれて、日々自分一人で戦っているように感じて、その孤独感と焦燥感を味わって日々を過ごす大人のアニメだと。

そして、このアニメにある様々な愛の形がまた、素敵だなって思います。愛のカタチって数限りなくありますよね。その様々な愛の形に気が付くという事って人の人生を豊かにしてくれる気がします。

僕のドイツ語練習法

寒い、寒い。今日の朝起きた温度は1度。冬が本格化してきたようです。今日は、木曜日なんでいつもならばアパートの掃き掃除、拭き掃除と、水回りのクリーニングの日なんですが昨日のうちに終わらせてしまったので、今日はする必要なし。けど、それには訳が。

実はブラックフライデーのセールの時にユリ君が結構な買い物をしたんですが、その中のひとつに洗濯機が。今日はこれが届く日なんですね。それで、予定では午前10時から午後2時の間の配達。洗濯機の置き場は建物の地下にあるので、そこまで配達の人を誘導して、古い洗濯機を持っていってもらうまでが今日の僕に課せられたタスク。そうなんです。ドイツ語での対応なんですね。一応、こんな風に言おうとは決めているのですが、上手くいくのかな。それについては明日にでもご報告できるかと。

さてさて、そんな僕のドイツ生活。少しづつ色々な事が日常化してきて、すべての事にオドオドとしなくなってきました。慣れって面白いものですね。道路を横切ることとか、スーパーでの買い物とか、宅配の人との対応とかが普通に出来るようになってきて、そんな自分を誇らしく思ったりもします。

さて、そんな僕の最近の僕のドイツ語は少しづつ上達をしてきています。昔ならば、ユリ君が見ているドイツ語の動画の音声が、まるでどこが終わりで始まりなのか、どちらかというと念仏のように取り留めなく聞こえてていたものが、一つ一つの単語として聞こえてくるなと言う気づきがありました。もちろん、その内容が何なのかはわからないんですけどね。

言語習得の時に、”一気に喋れるようになる。”と言う事は僕が思うにないように思います。少しづつでも毎日、その言語を使って、たくさんの失敗をしながら少しづつステップアップしていくときに伝えれないことに悔しくなったり、時に成長していく自分を褒めてあげながら前に進んでいくそんなプロセスです。だから、自分自身と見つめあう事も多いし、また習っている言語の国に住んでいるとどれだけ自分一人の力では生きていけないのか、赤の他人のちょっとした優しさが本当に身に染みてくるんですよね。だから、僕は新しい言語や新しい国に住むのが好きなんだなって思います。

そんな僕の気に入っているドイツ語の勉強法が、アニメをドイツ語で見ることなんですよね。アニメって大体において20分くらいだし、子供向けのものが多いのでストーリーが複雑でもないので頭が混乱することも少ないのでうってつけだなって。

そこで選んだのが、”タンタンの冒険”。ベルギーのエルジェによって描かれたもともとは漫画で、1929年に子供向け新聞に掲載されたのが始まりだとか。僕が見ているのは90年代に作られたもので、色合いとストーリーもシンプルだけど、スタイリッシュなんですよね。

それを20分間見て、ベッドルームに行くのが最近の僕の日課です。そう考えるとまるで寝る前の子供に本を読んでやるみたいな行為でもあるよな。もちろん、喋っていることのすべては解らないので絵を見たり、声のトーンでその人の感情を察したりと20分の間でも僕の頭は大忙し。それに、よく使われるフレーズもあるので、そういうのは耳に残ります。例えば今だと、”助けてー!!”ってとか、”キャプテン!!”とか、“行こう!!”とかですね。

愛犬もかわいいし、タンタンもどことなく自由に生きていて、僕と似てるなって思うからこの番組にも親近感が持てるのもいいのかもしれませんね。

日本にもたぶん、ネットフリックスってあるでしょ?僕はそこで見つけて、そこだと番組によっては音声を違った言葉に変えれるので他の言語を習っている人にもおすすめです。

Kingsman 再び!!

ドイツは今朝、選挙の話題で持ちきりです。昨日、総選挙が行われその結果の大半が朝までに判明したからなんですね。選挙の結果に最近はひやひやしてしまうんです。だってね、まずはイギリスのEU離脱があったでしょ、そしてアメリカの大統領選挙。”え!!本当に世界はどうしてしまったんだろう?”みたいな結果だったので。

ただ今年のフランス大統領選挙では中道無所属のマクロンさんが極右政党・国民戦線(名前が怖いですよね。)のルペンさんに圧勝。ヨーロッパ大陸は自国第1主義ではないのかもなという一筋の安心感を感じての、このドイツの総選挙。

結果、ドイツ首相であるメルケルさんのキリスト教民主・社会同盟党が第一党に。ただ、前回の時よりも獲得率は減っているし、いままで連立与党を組んでいた第2番目に大きな社会民主党がこの連立を離脱して、最大野党になるのだとか、、、。メルケルさんの仕事はこれからも増えそうですね。それにしても彼女、首相になって12年。これから4期目になるんですね。

さて一番僕もユリ君も注目していたことがもうひとつ。それが右翼国家主義政党・ドイツのための選択肢(そう。これが政党の名前なんです。)この政党、人種差別的な発言をする立候補者などを抱え、移民。難民を受けいれてきた現ドイツの政府に真っ向から反対するグループ。2013年の総選挙ではぜんたいの5%の比例代表での獲得率を得れずに敗退したのですが、今回は一気に議席が94議席でこれは政党の3番目に多い議席を持っているんです。ちょっと、これから先の行動が気になるところです。

そんな、不安を抱えながらも日曜日の夜は素敵なところへ出かけてきました。それは、

映画館!!

実はね、ユリ君がロンドンに遊びに来ていた時はいつも映画かミュージカルを見に行っていたのですが、田舎町のここではそれも難しく。けどね、映画館は人口5万人の町でもあるんですよ。問題なのが、ドイツの映画ほとんどがドイツ語吹替なんです。だから、上映されているのはほとんどがハリウッド映画なのにスクリーン上で流れてくるのはドイツ語、、、。ただ、日曜日の夜だけは1作だけ英語上映なんですよね。この数週間のあいだ何が上映されているのかチェックしてたんですがピンとくるものがなくて、、、。そして、やっと僕たちが見たいものが!!

Kingsman The Golden Circle !!

この映画は第2弾で、僕は第1弾からかなりこの映画に魅了されていたので、”やっと、続編だー。”って気分なのですが。まずは感想を。

前回よりもすべてが上回ってる!!っていう本当に素晴らしい出来。よく続編は、残念、、、。ってことが多いのにこれは違いました。何がいいかって、徹底的にエンターテイメントを貫いているところ。僕はあんまりアクション映画とサスペンスを見ないのですが、これくらいの塩加減なら、何本も見れます。その塩加減は、あくまで映画の中でしか起きないような人間業をはるかに超えたアクション、そのなかに散らばる笑いのセンス、そして野蛮でなくて紳士でだけど、少し艶めいている塩加減。これを本当に体現してくれたのがこの映画だなって思いました。

何をどう話してもこの熱気は伝わらないように思うので、日本語の予告版があったので見てください。ちなみに、日本での公開は来年の1月。どうしてこんなに待たせるんでしょうね。

https://www.youtube.com/watch?v=tQQzQhObK4U

予告でアメリカにキングスマンに似たような組織ステイツマンがあり、壊滅的になってしまったキングスマンの数名が助けを求めに行く感じだったんですよね。だから、”あー。イギリス、アメリカ共同体で戦うのかー。”なんて思っていたら、ま、違いました。あくまでもイギリス紳士の見せ場、見せ場、見せ場。しかも前回に死んでしまったと思っていたハリー(コリンファース)が。(これは予告にも彼が出てるので、ネタバレではないですよね。)彼は前回はクールな紳士スパイでしたが、今回はおちゃめな3枚目役。しかも、前回からのパロディー部分もあってそこが前作をみているともっと楽しめるようになってるんですね。監督、脚本を手掛けたマシューヴォーンのセンスの良さが映画の最初から最後までダイヤモンドのように輝きぱなっしです。

余談なのですが、ロンドンが撮影場所に多く使われていて、キングスマンの本拠地の仕立て屋さん、写真撮影で訪れたんですよね。ここは、前作でもでていたので驚かなかったのですが、この仕立て屋さんが敵に爆破され、あるお店に”買い物”に行くのですがそのお店がほかの写真の仕事で訪れた場所だったんですよね。こんなにも僕が撮影で訪れたところが使われるなんて、まるで僕のための映画だなんて自己陶酔しちゃいました。

ちなみにここがそのお店です。とっても素敵なお酒屋さん。

今の自分にぴったりな

シャワーを浴びて、さっぱりしてこのブログを書いているところです。1日働いた後のシャワーってどうしてこうも気持ちがいいんでしょうかね?勢いよく流れてくるお湯を背にして頭の上からお湯を全身に流して軽く自分の体をマッサージ。それとともに筋肉の奥に隠れていたであろう疲労が押し出されて流されていく感じが僕にとっては幸福感なんですよね。

お店の仕事は今週は終わりなのですが、明日は歯医者で先日取れてしまった銀の詰め物の治療、そして明後日はロンドンの中心街で写真撮影と忙しい日々となりそうです。だから、自分の体をいたわれる時はいたわるようにしています。

この前のブログにも少し書いたのですが、自分の気分にぴったりの音楽、映画、本を探してから聞く、見る、読むを行いその世界に入って同化するというのを書いたんですが、この2日間、なんとなく見てみた映画の雰囲気や物語がその時の僕にぴったりで。それだけで幸せな気持ちになれました。

まず、昨日の夜は1999年のアメリカ映画、You’ve Got Mail (邦題:ユーガットメール)。トムハンクス、メグライアン主演の王道のラブコメディーなのですが。この映画の雰囲気がものすごく好きなんですよね。この雰囲気を説明するのが、ちょっと難しいんですが、、、。メグライアンが可愛いとか、話のストーリーが面白いとか、そういうのとは違って、漂っている空気感のことなんです。メグライアン演じるキャスリーンのお店の中の雰囲気だとか、彼女の家の間取りだとか、彼女のメールを書くときの言葉遣いだとか。そんなものがすべて自分がそこにいて、または自分の過去を思い出して、”そこに自分がいるかも、(または、いたかも)しれないと思わせてくれる何かが感じれるんですよね。けど、超現実的な感じでなくてうっすらとした半透明の紙で透かし見る感じというのが一番しっくりとくるかも。

見ず知らずの人と顔を見ずにメールだけでお互いを知り合っていくというのも、これは素敵だなって。よく考えと僕の恋もこんな感じがほとんどなので、そこに共感するところが多いのかもしれませんね。

そして今日は、An American Girl Story Ivy & Julieという可愛らしいタイトルなんですが。これね、多分ティーン向け。なんですよね。家に帰って筋トレをしている時に何か短いドラマやテレビ番組を聴きながらすることが多くて、70年代のサンフランシスコの設定と、アジア人の子が出ていたので何となくみいたのがきっかけです。

物語はいたってシンプル。中国系アメリカ人のアイビーはサンフランシスコに住むティーン。そして時代は70年代。アイビーのおじいちゃん、おばあちゃんが10代の時にアメリカに渡ってきたとあって、アイビーは英語が母国語。ただ、毎週土曜日は兄とともに中華街の中国学校で、中国語を嫌々習っています。そんな彼女の一番の友達は白人のジュリー。そして、アイビーが力を入れているのが新体操。もうすぐ市の大会で、それで勝てばもっと大きな大会に駒をすすめることができるのですが、、、。ここで問題が。この市の大会と、中国の旧暦の正月とが重なってしまったんです。家族全員や、親戚一同を集めて例年になく大きなお祝いをしたい両親、それとは裏腹に大会にどうしても出たいアイビー。両親は、”もういい年齢なんだから、自分で決めなさい。”との選択をアイビーにさせます。果たして、どうなったのか。

物語はよくある話なんですが、”移民”という立場をうまく表してるなって思うんですよね。僕は今までアメリカとイギリスに住んでいるのですが、アジア人の見た目ですぐに”外国人”というレッテルを貼られることが多いように思うんですよね。例えばそれは、日本で白人の人がいたら、”外国の人だ。観光かな?”っていう感覚。けどもしかしたらその人は日本で生まれ育って日本語ぺらぺらの可能性だってあるわけでしょ?けど、見た目から判断して”外国人”っていうレッテルをつける。これがアジア人が欧米に行くと感じるものだと思うんですよね。

アイビーの場合はアメリカで生まれ育っているので、”自分はアメリカ人。中国人ではない。”という感情が強くて、時に中国語で話しかける母親を恥ずかしく思ったりします。

僕の場合はアメリカに最初に住んでいた時は、”アメリカ人になりたい。”て結構強く思ってました。自分の日本語アクセントの英語が嫌で、一生懸命に発音を直したし、英語の勉強もたくさんして、機会があると友達を作って話してました。それは多分、自分が同性愛者で日本という場所でそれを隠して住まなくてはいけないというのが息苦しくて、その逃げたアメリカが僕を寛容に受け容れてくれたことにあると思うのです。

それから月日が流れて、イギリスでもうすぐ11年。アメリカが2年半なので、僕の海外生活も13年半。人生の3分の1以上を日本以外で過ごしているんですよね。そうすると、少しづつ二品人とは何か、日本語とは何か、日本文化とは何か、考え始めるんです。そして海外で長く暮らす僕は今もなお”日本人”として通用するのだろうかとか思ったりして。

だから、このアイビーの家族と自分の願望の葛藤が手に取るようにわかって、ものすごく共感できました。

こんな自分にぴったりな映画や、本、音楽に出会えると不思議なことに、”人生って悪くないな。”って思えるから不思議ですよね。

 

仕事なんだけれども

今週末、イギリスはイースターホリデーなので明日の木曜日で仕事は終わりなんです。そして月曜日までお休みという素敵なイースター。今年はゆっくりとしたイースターにしようと考えていたのですが、金、土、日と3つの違ったパーティーに呼ばれていて各パーティー食事の持ち寄りなのでかなり忙しい週末となりそうです。

”週4勤だから楽かなー”って思っていたのですが、、、。ホリデー明けから新メニューになるのでその対応に追われていてバタバタ。明日もまだ最後の確認があるので、そこまでは気を抜けません。がんばろっと。

今の職場、僕は気に入っているんですよね。働く仲間も喧嘩もせずに、仲がいいし、一番は笑いが絶えないという所。いつも何かの冗談を言い合っては働いている感じなんです。だから、仕事に行くのが苦ではないんですよね。

確かに仕事をするから真剣にする、集中するのも大事ですが、時には息抜きが必要な時だってありますよね。いつもピンっと張った糸だといつの間にか疲れてしまうし。今の職場は、忙しい時にはみんなで一致団結で、集中して仕事をし、その間に息を抜けるところは抜いているといった具合。

だから、仕事なんだけど、仕事でないような感覚です。これは、本当に幸せだなって思います。

さて、最近僕の仕事場みたいだなって思ったあるドラマがあって。

ちょっと前の日本のドラマなんですけどね。BOSSってドラマ覚えてます?天海祐希さん主演で、竹内豊さん、玉山鉄二さんなど豪華キャストで警視庁の特別犯罪対策室のメンバーがいろいろな犯罪を解いていくのが主な物語の進み方なんです。

これだけ聞くと、社会派の硬めのドラマかなって思ってしまわれそうですが、これが一筋縄ではいかないんですよ。かなりの頻度で入ってくるコメディーセンスが、もう面白すぎて。どのキャラクターもそれぞれに濃く、愛されずにはいられないんですよね。このドラマ前にっ見たのですが、最近はネットの発達で遠いイギリスの地でもまた、ネットを通して観れるので楽しんでます。

このドラマを見て、僕たちの職場もこんな感じなのかもしれないなって思ったんですよね。個性派ぞろいで、一見まとまりがなさそうなのに、力をあわせるときは一緒になって頑張る感じなんかが。

けど、コメディーセンスがこのドラマくらい日常の生活にもあったら、面白いだろうなって感じさせられます。ちょっと、明日からBOSS的なノリで仕事場を盛り上げていこうかな。

 

 

自分の帰るべきところ

昨日の予報の通り、イギリスは夏のような暖かさ。日差しも強くて、空もスッキリと晴れ上がりました。

この時期に夏のような気温になると、街ゆく人の格好があまりにもチグハグで面白いんですよね。ある人はTシャツに半ズボンだし、あるひとはまだ冬のコートを着ていたりと、これもイギリスらしい光景です。

日本人の中でも暑がりや寒がりな人がいるでしょ?ロンドンは特に人種のるつぼなので生まれ育った環境や、人種によって体感温度も触れ幅が広いんじゃないかなってん僕は考えたりします。だから、自分が気が楽でいられる服装を周りがどう思おうとも着る。そんな潔さみたいなものがあるんじゃないかなって。

それと同じで、他人の家ってそ人の人となりが色濃く出ていると思いません?シンプルで機能的なデザインが好きな人だったり、小物やオーナメントが飾ってあったり。住人がいなくても部屋の写真を見ただけで、”こんな人が住んでいるんだろうな。”って雰囲気を感じることができますよね。

 

それだからか、それとも単に”自分がここに住めたなら、、、。”っていう想像が好きだけなのか、ネットで売りにでている住宅などを見たりするのが好きなんですよね。写真を何度も見て、”ここはこんな部屋にするな。”とか、見取り図を見て、”この方角だとリビングに日差しがあまり入り込んでこないな、、、。”なんて考えていると時に数時間たったりしていることも。

最近、いろいろなことを考えるんですよね。ユリ君とのこれからもあるし、どんなところに住もうかとか。もちろんこれは僕にとっては楽しい妄想でしかないんですけど。

そんな時にあるユーチューブのチャンネルに出会いました。僕がよくアメーバでブログを読ませてもらっているブリュッセル在住のひきりん(ヨーロッパ発 日欧ミドルGAYカップルのツレ連れ日記)。彼のアールヌーボーとアールデコの素敵な建物が一般公開されて見に行って書いたレポート記事を読んでいたら、そこに貼られていたのがユプラウドチャンネルのonextimeと言う建築の番組。

ほんの5分間ほどしかない短いものなのですが、面白くて。それからと言うもの暇があると世界中にある素敵な建築物を眺めては想像を膨らませています。

建築家が自分の思いや、周りに観光への調和、または機能性とデザイン性を考えて作り出したアートたち。その中に住んで、それを自分のものにして生活をするってなんて幸せだろうなって思います。もちろん、有名建築家が建設したものに限ったことでは人ですけどね。僕の今住んでる家も大好きなんです。家の中にたくさん階段があるし、光は燦々と注ぎ込んでくるし。

部屋を作るっていうことは自分の帰る場所を作ることだなって最近よく思います。だから、そんな場所なら居心地が良くて適度に片付いていて、体全身が”家に帰ってきたー。”って感じる場所にしたいなって。

最近の僕のお気に入りの建築はこれです。中庭からの見上げた感じが圧巻的な建物ですよ。

https://www.youtube.com/watch?v=z96kLGJPKpU

時とともにかわるもの

気がつくと日曜日の夜。どうして週末というのはこんなにも早く過ぎてしまうんでしょうね。

土曜日は朝起きてすぐに、お空の下を10km走って、夕方からはロンドンの中心部で友達4人で深夜まで飲みに。ハンバーガーとビールという素敵な組み合わせ。しかもビールの種類が恐ろしく多いお店でビールの味の違いを楽しみながら飲めました。

そんな次の日だった今日。イギリスは日曜から夏時間になったので今朝起きると1時間減っていました、、、。この日はショックなんですよね。だって、寝るとき午前1時だったのですが次の1時間には2時ではなくて3時に飛んでしまうんですから。けど、日暮れの時間が1時間伸びるのは嬉しいんですけどね。体が夏時間に慣れるまでに少しかかるかもしれませんが。

さて、そんな週末に見たある映画。実はだいぶ前に見たことがあったんですよね。そのとき見た時は、”ふーん。もっと面白いと思ったのに、そこまでないな。”っていうのが正直な感想だったんです。

この映画が公開されたのが2004年。ということは僕がミニと出会う前。けど、映画館で見た記憶ではないのでその数年後でしょうか。

その映画は、”エターナルサンシャイン”という映画でジムキャリー主演のちょっと変わった映画。”マルコビッチの穴”や”アダプテーション”など独自の世界を作るチャーリーカウフマンの脚本。

ちょと冴えないジョエルを演じるのがこの映画ではコメディアンの演技を最小限に抑えたジムキャリー。ある日、ジョエルの元彼女がジョエルに関する記憶をなくした手術を受けたことを知ります。自分自身も過去の彼女との素敵な思い出、苦しい思い出とどうにもいかない現実の狭間に悩まされ、この記憶摘出手術を受けることに。この手術は自分が寝ている間に装置を付けられて、脳の中から技術者が消したい記憶を少しづつ消していくというもの。睡眠状態のジョエルの頭の中で少しづつ消えていく元彼女の記憶。しかし突然に消えていく素敵な思い出たちを目にし、脳内のジョエルは混乱し、記憶消滅に抗い始めます。果たして元彼女との記憶はどうなるのか、、、。

ストーリーはこんな感じ。だけど時間軸や、物語を部分部分で区切って貼り合わせたり、視覚的にも面白く撮影されていて物語をたどるというよりかは小さなパズルのピースを少しづつ貰ってそれを当てはめながら最後に一枚の絵を作り上げるといった方が正しいように思います。

この映画、今の僕にはよく理解できるものになっていました。不思議なもので、ある経験をしたから初めて良さに気がつける音楽、映画ってありませんか?この映画はもの”すごく深く愛をなくして、その後の人生が果てしなく遠く感じる。”そんな経験をした人にはもの凄く理解できる作品だと思います。

失恋って辛いでしょ?もう明日がこなければいいのにとか、あんなことを言わなければよかったとか、いつも喧嘩ばかりで無駄な時間を過ごしたとか、なんとなくネガティブなことが全面的に出てきて時に別れた相手に怒りや人生の絶望をも思ってしまうことも。そんな時に、”元彼、元彼女の記憶を消せますよ。”って言われたなら、”こんな苦しい毎日から逃れれるなら、それが一番。”って思ってしまうのも納得ですよね。

だけど、物事には二面性があるでしょ。悲しい、辛い記憶もあればその人と過ごした楽しくて、素敵な記憶もたくさんあるあわけで。その記憶まで消えてしまうということは恐ろしいなって。だって、二人の育んだ、そして二人だけしか知らない思い出が全くのゼロに、この世にまるで存在しなかったかのようになくなってしまうというのは自分の存在の一部を消してしまう、それに似ているように思うのです。

辛いことも、悲しいことも、嬉しいことも、平凡で何もないようなことも、そのどれもがあってこその関係だし、それによって自分というものが成り立っている、そう思うんですよね。

だから、僕はミニとの記憶も、その前に付き合ったボーイフレンドやデートをした人達の思い出も消さずにとって自分の頭の中だけに住まわせておきたいなって思います。

もしも失恋で明日が見えない、そんな人がいたら是非、見てみてくださいね。