昨日の今日でまさか、この展開

寒い寒い寒波がヨーロッパを襲っています。只今の気温マイナス10度。かなりの極寒なんだろうと思ったのですが、風が強い強い割にはそこまでの寒さではないかなって言うのが正直の感想です。イギリスでは雪が降っているそうなのですが、ドイツ北西部はスッキリの青空。そのため寒さをそこまで感じないのでしょうかね。この後、買い物へと出かけるんでその時にはマイナス10の洗礼を受けるのかもしれませんが、、、。

さてさて、昨日のブログ記事を覚えていらっしゃいますか?来週の月曜日からドイツ語のコースが始まるって話ですね。11月に申請して、1月の始めにクラス分けテストがあって、3月の始めからスタートするコースを受けるけどちょっと不安を感じてるっていう事だったんです。ブログ友達で英語の語学学校に最近生き始めた人もいて、彼女の初日のクラスの出来事や雰囲気を書いたブログ記事を読みながら、”自分も来週はこんな感じなんだろうな。どんなクラスメイトかな。”なんて思いを馳せていたのですが。

物事って突然思ってもいない事がおきますよね。

昨日の夜、。それも寝る前に携帯にメッセージが届いたんですね。寝る前と言っても僕たちは就寝時間が9時半なので、メッセージが来たのが午後9時ごろ。送り主は僕の通うことになる学校から。多分、”ちゃんと来週からクラスに来ますか?来ない場合は連絡ください。”っていう内容だろうなっておもってパパっとみてみると、コースをコーディネートしてる人の連絡先、コースの始まりの日が書いてあって。やっぱりね、と思いながらもユリ君にも念のために見せておこうと歯磨き中のユリ君の元へ。

”あれ、コースはキャンセルなの?”って思ってもいない返答が。

”え?”っと固まるぼく。確かに日付が2つあって1つは僕が始める予定だった来週の月曜、もう1つは4月の日付で僕の頭の中ではコースの終わる日だと勝手に思っていたのですが、、、。ユリ君がちゃんと読んでくれて教えてくれるには、来週のクラスはキャンセルになって4月初めのコースに参加できます。もし参加しない場合は連絡をください、という事だったらしいんです。

だって、1週間前だよ。こんなドタキャンって、、、、。パニックと言うか、怒りと意味が解らないという感情が体を駆け巡ってま、眠れるという心境ではなかったのですが。

一応ベッドには入り込んだものの頭の中はグルグル回って、考える考える。”だって、4月の中旬には引っ越しがあるし。しかも日本から友達が4月の終わりから5月の始め来るし。このコースのせいでめちゃくちゃなんだけど。しかも最後の2週間は電車で通わなきゃいけないし。交通費がかかるし、朝は5時45分おきで行かなきゃいけないよな。”とか。

そうなんです。僕の弱点の一つが今まで計画していたことが崩されるとそこに変にこだわってしまって、いらいらとしてしまう所。すべてが計画通りだったのに、壊された!!もうだめだ!!世界は終わってしまった!!みたいな悲観の世界に誘われていくところがあって。それを結構引きずってしまうんです。

なので、昨日はベッドでイライラとしていたのですが、”今イライラしても何も変わらないし、時間の無駄。寝よ!”って割り切って眠りました。もちろんちゃんと自分の問いに答えを出して、引っ越しは週末だし、平日でも授業は午前中4時間だけだから大丈夫、とか、日本の友達は可哀そうだけど僕の家の周りの観光に切り替えよう、朝はいつも早起きなんだから問題ない。ってことで自分を納得させました。

もちろん朝起きてメールでコーディネーターの人に、”コースの日程が4月に変わったのは理解できたけど、それより前に始まるコースがないですか?あったらぜひそちらのほうを取りたいです。”と頑張ってドイツ語で(その後に不安なので英語でも)書いて送りました。このレベル4のコースはクラスが何個かあるようなことを聞いたのでチャンスがあるならそっちかなと思って。聴いてみてダメだったらしょうがないし、もしそれで上手くいくならラッキーだしね。

人生予定したようには進まないなって思った出来事でした。今回はその立ち直りが早かったし、僕も少しずつ成長をしているようです。

 

始まってしまえばね、けどその前が

ヨーロッパは寒波に襲われていて、明日の最低気温はマイナス10。最高でもマイナス5度なのだそう。今日も昼近くになるのにマイナス3度、だけどそれは綺麗に晴れているんですけどね。明日がそんなに寒いのなら、とおもいマイナスながらも走りに行ってきました。最近の寒さのためか外に出ても身を切るほどの寒さはなく、走り抜けてきました。もちろん帽子と手袋は着用しましたが。

いつもの運河コース、寒さのためにカモや水鳥たちは土手にいたり、多分少しは水温が温かいのであろう水のところで固まって過ごしていましたし、運河もかなりの所で凍っていました。カラスがその凍った運河の上を散歩をするのはなんとも面白い光景だなと。やはり寒さのためか歩いている人もそこまで多くはなく、未舗装の道も凍ったままなのでいいペースで走ることができました。

さて来週の月曜日なんですが、始まるんです。とうとう。僕のドイツ語コース。

ひとりでオフィスを訪れたのが11月で、クラス分けテストに呼ばれたのが1月の始まり、待つこと2か月。やっとです。先週までは楽しみだなーって思っていたんですが昨日、突然に不安が。

僕はクラス分けのテストで6クラスある中で上から3つ目のレベル4に振り分けられたんですね。テストの点数がちょうど3と4の間で、僕が母国語以外に英語を喋れてドイツ語が3番目の言語であること、今までケータイのアプリでしかドイツ語を勉強していないこと、それを加味して3よりもレベルを一つ上げたほうがいいよと言われてのレベル4。

ただこのレベル4が一体何なのかがわからない。なので調べてみるとドイツ語の英検のような試験で下から2番目のレベル。と言う事は英検4級ぐらいなのかな?そう思うと少しは気が楽になったんですが、ネットでA2の問題を解くのですが理解を出来ないのが多くて、ちょっと焦りを感じる僕。

もちろん、毎日ちゃんとドイツ語の勉強をしているので理解できるものもあるのですが問題は語彙力。これが少ないんですよね。なので文章のすべてがわかるというかは所々の情報がわかってそれを頭の中でつなぎ合わせてイメージする感じかな。

不安になってユリ君に相談すると、”大丈夫。きっとできるよ。”と優しい言葉をかけてくれました。

ま、確かにテストの問題がスラスラできるのならそのコースで勉強する意味はないのだし、わからないから受講しに行くのだなって思えたら少しホッとしました。

今のところ、来週の月曜日からクラスがありますの手紙にクラスの場所が書かれていただけでそれ以外の情報はなし。ペンとノートをもっていけばいいのかな?

今週は今までの復讐をして来週に備えたいと思います。

ハイテク君とアナログ君

週末はかなり冷え込んだドイツ北西部。日曜日の朝はマイナス7度。運河の大部分が凍っていました。だけど太陽はサンサンと降り注いでいたのでユリ君と走りに出かけました。それが太陽の性だからなのかわからないのですが、すべてがくっきりと輪郭をもって見えていつもは気が付かないこと、例えばある家の庭の木の大きさとか、ある家の大きな窓とその中のゆったりした雰囲気などが見えて新鮮な気持ちでした。これも春に近づいているという証拠なのかな?

春の気配を最近は至る所で発見します。例えば僕の家のなかの植物の新芽が伸びてきたり、クロッカスの緑が地中から結構伸びていたり、日が暮れるのが遅くなってきたたり。それとともに太陽の光が強い分、家の中の埃が気にもなりますが。そこも何となく愛らしいなって。

ユリ君と僕のとの違いと言うと、ユリ君はハイテクで僕はアナログっていう所かなって思います。未だに開いていないロンドンからの荷物の大部分を占めるのは本、CD、DVDなのですがユリ君は音楽、映画はパソコンで、読み物は電子書籍。僕は腕時計の短針と長針のついた腕時計で時間を確認しますが、ユリ君はケータイ電話。僕は日記などの書き物や買い物リストはペンと紙で、ユリ君はすべてケータイで。その違いが面白いなと思います。

僕達4月に引っ越しをするのですが、ここでもハイテク君とアナログ君の違いが。

僕は子供のころから模様替えとかが好きだったんですよね。自分の部屋の大きさ、すべての家具の大きさをはかって、縮尺を決めて図面を作ってそこにその時のテーマ、”探偵の住処”とか、”都会の喧騒から田舎に逃げてきた人の部屋”とかで家具の配置や役割を決めていたんです。

三つ子の魂百までなのか、今回も僕たちのアパートの図面が写真でオーナーから送られてきてそれをもとに紙面に起こして家具も測って、好きなところに配置できるように切り抜いて準備完了。ユリ君に見せたら、”よく頑張ったね。”って言ってくれて誇らしく思ったのが1っか月ほど前。

最近引っ越しが近くなってきたのもあり色々な家具とかを調べている僕。そんな僕の行動に気が付いたのか、先週末にユリ君のパソコンの画面にオーナーから送られてきた設計図が。”どうしたんだろう?”と思ったのだけど何も聞かずにいたんですね。すると1時間後に何か不思議な、けど見覚えのあるものが。

ユリ君がパソコンのソフトで3Dで引っ越し先のアパートの間取りを作成していたんです。しかもね、家具だって配置出来て、何といっても3D、、、。これには負けてしまいました。本当にパソコンで色々な事が今の時代って出来るんですね。

心臓を食する

ユリ君は健康そうな生活をする割には、好き嫌いが多かったりするんですよね。お母さん曰く、昔は野菜のほとんどが嫌いだったらしいのですが僕が出会った時は夕食には絶対にサラダを食べるという習慣があって、野菜嫌いは克服していたようですが。それでも芽キャベツは今でも絶対に食べないし、真っ赤なビートルートもダメみたい。食べるけど本当は食べたくないのはブロッコリー、カリフラワー、ナス。あとは、オリーブ、アンチョビ、ケーパー、ブルーチーズは食べないので僕も最近はご無沙汰。

人によって新しい食べ物に挑戦していく人と、自分の好きなものを保守的に食べてその領域を広げない人の2つに分かれると思いませんか?僕の中では新しいものに積極的に取り入れるのは女性が多いなって思います。逆に男性は保守的。それって美容院でもあらわれませんか?男性って良かろうが悪かろうが同じ床屋さんに何十年も通うのに対して、女性は気に入りの美容院が見つかるまでいろいろなところを試すという話をよく聞く気がするのですが。

食に関していうと僕は新しいものを挑戦したタイプだなって思います。レストランでも何か珍しいもの、自分では作れないものを注文することが多いし、料理を家で作るときも冷蔵庫の中や調理戸棚をざっと見まわして何があるかを確認した後、好きなように自分流の料理を作るんです。ユリ君はこれがあんまりないかな。

なので、先日スーパーに一緒に買い物に行ったときにこっそりと買ったものが。鶏のハツ。心臓ですね。僕が八ツを食べたのは実はロンドンに住んでからで、レストランで焼き鳥のものを食べたのですが食感が面白いなと思ったのと塩のシンプルな味が活きるなと思ったこと。ただ、自分で調理をしたことはなかったんです。それが、鶏のから揚げでもユリ君にしようかなと思って肉のコーナーを見ていたら不思議な肉が。読んでみると鳥の心臓だと書いてあります。”よし、勝手みて何か作ってみよう。”と決めたのですが、ユリ君が反対しそうだったので、カレー用に買った牛肉の下に隠してショッピングカートへ。無事にバレずにお会計も通過。

そして昨日、ハツを調理したわけなのですが。なぜか料理をしながら考え深くなってしまいました。ハツは400gほど入っていてその数40個。という事はここには40羽分の心臓が、鶏の存在があるというわけで。ハツの調理法で、なかの血をちゃんと取り除いたほうが良いとあったので500円玉のより少し小さなその心臓を切っては開いて水洗いをしていたのですが、穴があるんですよね心臓のところに。多分ここが血液を送っていた血管があった場所なんだろうなとか、また開てみると何個かの空間があってこれが理科の時に習った心臓の構造なのだなと思い、自分の心臓もこのようなんだろうなと思いながらさばきました。

普段肉を買ってきて、その食べられる牛だったり、鳥や豚を考えることってなくないですか?もう食べ物としてしか見てないなって。それが心臓があんなにも入っていてそれを調理していたら、せっかく40匹分の命を食べるからおいしく味わって食べなくちゃなっていう感謝とも義務感とも言わないその交わった感情が心を占めたんですよね。不思議な体験でした。

ハツはネギと一緒にガーリックパウダーと塩でシンプルな味付けに。お米を一緒にと思ったのですが次の日がカレーで米続きだとユリ君から不満が出そうだったのでジャガイモのスライスをパルメザンチーズで軽く和えたものを副菜にしました。”これ何の肉?”と言いながら食べるユリ君。鶏だよといっただけど深くは説明しない僕。終わりごろに、”心臓っておいしいね。”っていうと”そっか、心臓か。うんうん。美味しい。”ていう返答が。どうやらハツは問題なく食べれるようです。良かった。

だけどね、炒めたんだけど焼き鳥のような食感にならなかったんですよね。今度はオーブンで焼いてみようかな。

ピョンチャンってかわいい

平昌オリンピックが後半に入って、メダルの数も日本勢増えてますね。平昌って漢字で書くと男らしいけど、音的にはピョンチャンってかわいい日々ですよね。

スキー大好き人間のユリ君。スキー旅行の半年前からユーチューブのスキー動画、山からヘリで降りてそのままスキーで下降するみたなのを見せられ続けていた僕。なので、オリンピックが始まってからテレビ三昧かなっていたのですが、そんなこともなく。”あれ、ドイツは冬季オリンピックはそこまで盛り上がらいのかな。”みたいに思っていたんですよね。

それで日本の金メダルが決まった日、”日本金メダル取ったよ。”って伝えると、”お。よかったね。”みたいな返事の後に、”ドイツはメダルチャート一番だけどね。”との返答が。”何?”と持ってみると確かに堂々の一位。只今はノルウェーに抜かれて第2位ですが。金メダル13、銀7、銅5と輝かしい成績。それなら夏のオリンピックの前回であるリオ五輪でのメダルで比べてやると調べるとドイツが5位で日本はその次の6位。

ドイツって意外とオリンピックのメダル量産国だったんですね。

リオのメダルを取った協議を見ると、馬術、カヌー、射撃が強いらしく3つの競技だけのメダル数が17個。射撃っていうのがドイツっぽいなとは思います。意外なところで卓球団体が女子銀、男子が銅と強かったこと。卓球=アジア勢と思っていたのでびっくりです。ブレーメンに行ったときにスタジアムのポスターで、”ドイツナショナルチーム来たる!”みたいなのがあって、”いやドイツのナショナルチームなんて。”と思っていましたがこんなに強かったとは。反省。

冬はどうなのかなって見てみるとバイアスロン(クロスカントリースをして射撃)やルージュやボブスレーのそり系の競技が強いようです。後はジャンプとかクロスカントリーが。滑降、回転などのアルペンスキーはドイツはどうやらメダルはないよう。確かにアルペンでメダルを取っている国々は素敵はスキー場が多い国(オーストリア、スイス、フランス)が沢山。ユリ君もスキーに行くならドイツはないというくらいにドイツのスキー場はそこまで面白みがないのだとか。スロープが緩やかすぎるらしいんです。だから、アルペンでメダルがドイツ勢が取れないのも何となく納得です。

今夜はユリ君を誘ってオリンピックでも見ようかな。

 

ファッションは自分と世間の境界線なのか、それとも真逆なのか

最近、髪の毛のセットが決まらなくいて悩んでいるんですよね。長年僕のブログを読んでくれている人はご存知の通り、ミニが僕の専属髪切り屋さんなので遠く離れている今、誰が僕の髪を切ってくれるのかと言う話。再三、ユリ君に髪切ってみないってミニが専属になったように今度はユリ君を僕の髪切り屋さんに育てようとしているのですがなかなか首を縦に振ってくれないんですよね。だけど、最近のぼさぼさ感がユリ君も気になるのか、”髪伸びすぎだね。どうする?”って聞いてくるので今週あたり再度おねがいしてみよっかなと考え中です。僕のポリシーではないんだけど、髪を切ってもらうからには文句は言わないって決めてるんですよね。”ここをもう少し短くして。”と言う事は言いますが、決して”この髪型ダメ。”と言う事は言いません。そこはね、分け前てます。だから、ユリ君お願いします。

 

髪型も洋服も時代によって変わりますよね。高校までは髪をおろしていたんですが。アメリカに行ってからずっと短い髪でジェルで整髪をするスタイルを保っていたのですが生え際も上がってくるし、新しい髪形が僕にも必要なのかなって思案中。せっかくなら似合う髪型で街を歩きたいですもんね。小学校の時以来のツーブロックにしよっかな、、、。

洋服はね、買い足さなくても十分に今まで生きてきた分の年数分服があるので問題ないかと。そうなんです。物持ちがいいタイプで、いまきているTシャツも考えてみたらサンフランシスコにいたときに買ったものだから16年ぐらい着ていることになります。襟も伸びていないし、虫食いもなし、またメンズって流行り廃りがあまりないのでそこも長く着れる要因かと思います。

最近あるドラマを見ていて、”ファッションて大事だよね。自分と言うものをある意味で世間に見せつけるものかもな。”って思ったんですよね。このドラマ、アマゾンのオリジナル作品。なので、日本のアマゾンでも見れると思うんです。ちょっと待ってくださいね。調べます、、、、。

見れます!!と言う事は世界中のアマゾンで見れるのかな。タイトルはマーベラス・ミセス・メイゼル。英語題もそのままです。

このドラマは50年代のマンハッタンが舞台。ミッジ・メイゼルはユダヤ人の中流階級の上部の両親(父が大学の数学教授で、母は専業主婦)に育てられ、今は階は違うも同じマンハッタンのアパートに住んでいます。ミッジも母と同様に専業主婦で夫と子供2人の誰もがうらやむ幸せ家庭の象徴的な生活を送っていました。そんな彼女に転機が。ひょんなことからスタンドアップコメディアンを目指すことに。

このドラマはまだシーズン1しか作られていなくて、8話だけ。だからすぐに見れちゃう、だけどそんなに早く見るともったいないというジレンマにかられながら1週間もたたないうちに見終わってしまいました。見終わって感じるのが不思議な幸福感。地上からわずか3cm上を浮いているそんな気分にさせてくれるドラマなんです。

1番最初に気になるのが50年代のファッション。これがお洒落すぎて。肩のラインを作っていないサテン生地のような真っ赤なコートや、スカートの部分がふわりと膨らみ気味でウェスト部分がきっちり絞られた紺のワンピース、それに合わせられたネッカチーフ、飾り付きの背の高い帽子、男性のファッションも素敵なんですよね。薄いグレーのツイードのブレザーとか。ファッションだけでなく家具ももちろん50年代。カラフルな色彩がこのドラマを明るく彩っているのは間違いありません。

ミッジのキャラクターはもちろん脇を固める登場人物も一癖も二癖もあって好きにならずにはいられません。ミッジの両親。僕らの関係で言うと感情的で考えすぎな母ローズは僕で、堅物で風変わりな父親エイブはユリ君。男性によく間違えられる、言動も服装も男性的なスージー。すべてのキャラクターがチャーミングでシニカルで、何となく自分を映し出していたりして見入ってしまうんです。

いつもの日常をほんの少しカラフルに、笑いあるものにしたいのならぜひおすすめします。人生って悪くないものかもって思わせてくれるドラマシリーズです。

走った後にシャワーを浴びて

穏やかな花曇りの朝を迎えたドイツ北西部。晴れてる時に行くしかないと思って走りに行ってきました。朝9時半の外気温は寒く、帽子をかぶりながら半分凍った未舗装の道を運河に沿って走ります。仕事が始まって少し過ぎた時間この時間に外で歩いたり走っている人たちは心の余裕が多いのか、笑顔で挨拶をしてくれる人が多いんですよね。見た目が明らかなアジア人の異分子の僕に挨拶をしてくれるのなんてありがたい。これで僕の1日の気分も上がるので、自分はなんて単純なんだろうって思ったり。

帰ってきて熱いシャワーを浴びたところでふっと一息。この安堵感が走る醍醐味でもあるように思うのは僕だけではないはず。

水滴を落としながらタオルで体を乾かしていきます。僕の拭き方はどうも大雑把で80%の仕上がりの様。僕の掃除と同じなんです。だけど足はちゃんと拭くんです。足の指の間まできっちり。多分これはアメリアでの生活が影響しているのかなって。

僕がアメリカで英語を勉強していた時に、大学付属の語学学校で勉強をしていたんですよね。その時に住んでいたのがホーマンホールという大学の寮。2人部屋でハイミー君と言う僕より1歳下の18歳だけどもっと年上に見えるラテン系のフットボールの選手と相部屋だったんです。運動う選手にありがちな騒ぎ立てるタイプでなくて、穏やかでしかも頭がいい子で。今ごろ何をしているのかな?と、話がそれてしまいましたが、寮ではシャワーとトイレが共有だったんですね。各階にシャワー室とトイレがあって、便器4個、シャワー6個の空間。各階にたぶん20-25人ぐらいが住んでいたのかな?シャワーはタイル張りで個室になっているのですが、ある友達に”シャワーの時はサンダルのようなものを履いて浴びたがいいよ。床はあんまりきれいではないし、水虫をもらったりするだろうから。”僕はその助言道理にシャワーをサンダル履きであびて、その後は濡れた足をきっちり拭いてシャワー室を出るという習慣がついたんですよね。

おかげさまで今も水虫知らず。水虫と言えば、英語でなんて言うか知っていますか?

Athlete’s footって呼ばれるんですよ。アスリートの足。なんか魅力的な響きですよね。これもアメリカでのなんですが、そのころ付き合っていた彼氏とその友達が話していて最近アスリートフットなんだよね。って言っているのを聞いて。”そっか、かなり走り込んだり、スポーツしたりして土踏まずがかなりあるってことなんだろうな。”っていう誤解をもって解釈していて、元彼に、”僕の足はどう?アスリートフットじゃない?”って走るのが得意だった僕は誇らしげに見せたのですが、”一瞥して”いや、違うよ。”って即否定。そんなちゃんと見てもいないのに僕の足が運動向きでないって下されたような気になってガッカリしていたんです。その後、”どうしたらあうりーとふっとを手に入れれるかな?”と言う僕の問いに怪訝な顔で、”なんで?欲しいの?普通は誰も欲しがらないよそんなもの。”っていう後にシャワーで写ったりするという話を聞いて水虫とアスリートフットがイコールで僕の中で繋がったのでした。その後は二人で大笑い。

こうやってふと、昔過ごした日々の思い出が蘇ってきてふと微笑んでしまいます。

 

ユリ君のスポーツ精神はフェアなのか?

また新しい週の始まりですね。2月も後半に入って、春の訪れを感じさせることが多く目に入るようになってきたように思います。外の木々は固く閉じているけれども新芽のつぼみのようなものがつき始めているし、鳩のつがいはまだ葉っぱひとつない木に巣作りをしていたり、地面には春の訪れを告げる花、スノードロップが至る所で花をつけていたりと見ていて心がスキップしてしまう今日この頃です。

と言っても気温はまだまだ寒いんですよね。最低気温はマイナス1-3を行ったり来たり、あと日本と違って温暖の差がないので最高気温でも今日はあったかいなと思っても3度ぐらい。日本はこの時期、暖かな日だと13度ぐらいまで上がったりしますよね。それがね、ここでは皆無。頑張って7度ぐらいでしょうか。今、この、街の週間予報を調べてみたら週末に一気に気温が下がって最低気温マイナス6度、最高零度だそう。これはまた運河の水が凍りそうです。

そんな寒い日は家にいるのが一番なので、週末も市場やスーパーに買い物に行くのと、走りに出かけたほかはただただ家の中で。前にも話したと思うのですが、ユリ君が勧めてくれて僕もハマってしまってゲームがあって、Civilization 6という自分の国をもって政治、宗教、文化機関や科学技術などを自分で決めて国を作っていくという物なんです。この6の改訂版が最近出て2人で同じ地図上で同盟国同士として戦っているんですが、正々堂々のスポーツマンシップって何だろうって思ったことがあって。ま、ゲームがスポーツかと言うと賛否両論あるでしょうけど。

僕とユリ君の国は同盟国なので、お互いに兵を送って戦争をして領土を奪うと言う事はなのですが、お互いの敵を一緒に攻めると言う事はあるんですよね。その敵の領地が僕とユリ君の国の間とかになると、その敵国にある数個の領地を一緒に奪い合うことがあるんです。

僕は自分の領地に近いところ2つを攻め入っていて、ユリ君も自分の領地に近いところを攻め入っている。僕の頭の中では、”なるほど。ユリはあそこの領地を欲しいんだな。じゃ、邪魔をしないでおこう。僕はこの2つの領地に集中、集中。”と2つの都市を攻撃してもうすぐ陥落と言うときに気が付くと隣にユリ君の騎兵隊が。そしてユリ君が最後の止めの一発をいれてこの都市はユリ君のものに。”なんで、僕が陥落した都市を横取りするんだよ。”って非難するけど、”だって、僕もここの領地がほしかったんだもん。それに攻撃は順番ずつだから、それを考えていればTakの手に落ちることだってあったんだからさ。”と悪びれもしないんですよね。

もちろん僕は不機嫌になったのは言うまでもないんですが。

けどね、考えてみたんです。ユリ君のあの横取りはフェアかアンフェアか。スポーツマンシップだったのか。

ユリ君、ドイツ人のステレオタイプがそのようであるようにルールにはきっちりと従うタイプなんですね。ここは本当にはっきりしていて、もし他人がズルをしていようとも自分はルールに従う。そんなタイプ。なので、なぜユリは僕が明らかに攻め入っている場所にまで来て、土地を奪い取っていったのか。と考えて気が付いたのは僕が勝手な思いやりで自分の中の正義を作っていたなっていう事。”ユリ君が、あそこの領地を取りたいなら僕は手を出さないでおこう。僕はじゃ、こっちを取るからユリ君もわかってくれるよね。”って勝手に頭で自分の正義を作っていたんですよね。それを度返しされたものだから、不機嫌になってしまった。ただ、ルールの観点で言えば何問題もないわけで。戦争中になったらどこの領土に攻め入っても問題はない。つまりスポーツマンシップにのっとったフェアプレイであるという事。

ユリ君と生活してて最近気が付くのが、勝手な思いやりを正義にしてそれをフェアとして生きている自分がいるなって気が付くことが多いんですよね。これ、日本人的な特徴である思いやりの精神から来てると思うのですが、それをユリ君に求めてもいけないし、それを僕が鼓舞しすぎてもいけないんだなっていう事。その間の丁度いいところをお互いが時にぶつかり合いながら探しているように思います。

 

心が溶けそう、プンピパー君

インスタグラムを始めてから携帯のカメラで写真を撮るという行為が最近増えたんですよね。僕が最近まで使っていた携帯は写真のクオリティーも悪いので殆ど使ったことがなかったので鵜sが、ユリ君からおさがりでもらったこのケータイは、写真家泣かせのハイクオリティーで、ビックリ。いろいろな機能もあるなって使いながら感じていたのですが、昨日ついに発見してしまったんです。シャッタースピードとか、ISOとかマニュアルで変えて好きなように撮れるという事を!!写真について詳しくない方は、この単語を聞いても???って感じでしょうが、”マニュアルでも撮影できるんだ。カメラと本と一緒だなー。”って感心してしまいました。こうなるとね、写真をプロに頼もうって時代でもなくなりますよね。

インスタグラムの写真はすべてケータイで撮った写真しか上げないのですが、このブログであげる写真はすべてカメラで撮ったものです。そこは少しだけ差別化を。携帯のカメラも色々な機能があって面白いのですが、やっぱり持ち運びは重いけどカメラで撮って自分の好きはソフトウェアーで編集した写真が一番好きだなって思います。

好きなものって人それぞれ違いますしね。もう30数年間生きてきて自分の好きなものはこんなものだなって朧げな輪郭があるんですが。皆さんもそうじゃないですか?

けどそれが時に、”あー。こんなものも好きなんだな。”って思える時があって。それがね、一昨日もらったバレンタインのプレゼントの中にあったんです。

この手のひらサイズの熊の置物。これが本当にかわいくて仕方がないんですよね。なんなんだろうこの感情はって位にこの置物に愛情を感じています。けどね、これがお店に売ってあっても僕は買っていないと思うんですよね。”かわいね。”だけど、終わっていそう。

と言う事はこれが好きな人から送られたことにこの感情を帰依するのかと、考えてもいたわけです。けど、ユリ君からもらった初めてのプレゼントではないし、自分がずっと欲しがっていたものでもない。けど愛おしく感じるんですよね。”そうそう。これが僕の生活に必要だったんだよね。”みたいな。けどその必要性は、パソコンとか携帯とかの必要性ではなくて、つい見ていると微笑んでしまいたくなるような必要性。

それで考えてみたんですけど、もう一つそなものがあったなって。これはミニがくれたものなのですが、本のしおり。確か何年も前にミニが誕生日のプレゼントとしてくれたんです。黄緑の小さなカエルの頭には金色の小さな王冠が乗っていて、カエルの下腹部のところからシルバーの平らな棒が伸びていてこれを本に挟むんですね、するとカエルが本の上にちょこんと乗っている状態になるんですね。想像できます?この王冠があまりにも使って取れてしまってそのたびに瞬間接着剤でつけてるんですが。これも見るたびに笑顔になるんですよね。だけどこのカエルのしおりも絶対に自分では買わない。

底がポイントなのかな?自分では買うことは絶対ないけれど、好きな人や自分のお気に入りの人が贈ってくれて、”あ。こんな感じのものが実は僕好きなんだ。”ってそこで気が付けることが。それまではこの熊にしろ、カエルにしろ欲しいものとして心の中にもないので貰って、この存在が意外と自分に必要だなって気が付いてその存在が想像を超えた喜びをもたらすことになるんだろうかと。

何はともあれ、この熊がかわいくて仕方ないこの数日間です。名前は何にしようかなって思ったりしてるんですが、”プンピパー”にしようかなって。これね、僕がよく言葉にならないときに発する音なんですが、最近はよくユリ君も使うんですよね。

忘れててゴメンね。

ここ数日間は寒いけれど晴れていて心地が良かったのんですよね。それで走りに行って来てユリ君に”気持ちよかったよ。”ってメッセージを送ったら、次の日は雪、雨と下り坂だよ”って返信があって。その通りの天気になりました。あの穏やかの冬の太陽はどこへやら。朝方から雪が降ったようで7時前に仕事に出かけて行ったユリ君を見送った時にはうっすらと雪化粧をしていました。午前9時ごろまでは時に吹雪の様になっていたのですが午後からは霧が立ち込めているのか、ぼやけた白い幕が街を覆っています。

さて、昨日はバレンタインデーでしたよね。イギリスドイツもこの日をお祝いするのですが、義理チョコはないし女の子が男の子にチョコをあげる感じではないんですよね。好きな人のプレゼントをするって習慣で花が一番の贈り物でしょうか。

僕はこの商業じみたこの日がそんなに好きではないので、ミニと付き合っていた時は何もせずに普通の日だったんですよね。だから、ユリ君と一緒に住み始めて最初のバレンタインだったのですが何もしないでおこうって思ってたんです。ユリ君からも何の相談もなかったし。

ユリ君が帰宅して僕のいるリビングには入ってこずにキッチンに直行。変だなっておもってキッチンを覗いてみるとユリ君とともに大き目の細長い段ボール箱が。”小包が届いていたみたいだよ。階下の人が受け取って玄関先に置いておいてくれたみたいだよ。”といわれ、”いったい何だろう?しかも僕にあててなんて。”ってここでもピンと勘が働かない僕。

ちょっと考えて、”あ。バレンタインデーか!!”って開けてみるとバラの花10本、かわいい熊の置物、小さなボトルのスパークリングワイン、そして板チョコが中に入っていました。メッセージにはドイツ語でかかれていて。最初の時にイギリスへ送った花束の様にこの花束もまたそれ以上の喜びを得れますように。”みたいなロマンチックな文面で、何とかわいんだろうと思ってしまいました。

ってここで気が付いたのが、これで僕たちが離れては過ごしていたけれどバレンタインデーは付き合って3回目なんですよね。1回目はドイツから宅配でバラの花が送られてきて、去年はバレンタインデー前に僕を訪ねてきて白いバラの小鉢を買ってくれたなって思い出して、、、。それなら今年もあるよね。なんで忘れてたんだろう。ひどい男だななんて思ってしましました。

ただね、ちゃんと大事にしてるんですよ。最初にもらったバラの花束の2本はドライフラワーにして今もこのアパートにあるし、小鉢のハート形の入れ物もある。ただ時に記憶がすっぽりと抜けちゃうんです。

ごめんね、ユリ君。来年こそはロマンチックに演出するからね。そんな反省の今日のブログでした。